しっかり効果を出すための「ツボ」のツボ、教えます 【肩こり編】

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2016年4月15日 更新

しっかり効果を出すための「ツボ」のツボ、教えます 【肩こり編】

しっかり効果を出すための「ツボ」のツボ、教えます 【肩こり編】

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ツボは位置よりも押し方が重要!

ネットで「ツボ」と検索すれば、出るわ出るわ、「○○に効くツボ」「ツボで健康になる」などなど、本当にたくさんのサイトがヒットします。でも、こうしたサイトでツボを探して、実際に押してみても、「なんか……イマイチ」という感想をお持ちの方も少なくないのでは?

それって何が原因なのでしょう? 「正しい場所を押していないから」でしょうか? 確かに「ツボの正確な場所がわからない」という方が多いのは事実ですが、果たして理由はそれだけでしょうか?

そんなわけで、今回はツボの専門家である鍼灸師の牧先生に、一般の人でも効果が出るツボの押し方(刺激の仕方)をご教示いただきました。

ツボはどうして効くのか?

そもそもツボとは、正式な名称を「経穴(けいけつ)」といい、全身に数百~千もあるとされています。こうしたツボを押す(刺激する)ことで効果が出る理由は、大きく分けて2つあります。

ひとつはツボ自体が治療ポイントとなっていて、そこを刺激することで局所的な不調を改善する働きがあるから。たとえば、のちほど紹介する「肩井(けんせい)」というツボは、肩こりなどの不調が現れる「反応点」であり、それを直接改善する「治療点」でもあります。

もうひとつの理由は、ツボへの刺激が「経絡の流れをスムーズにするから」です。「経絡」とは、私たちが生きていくうえで必要なエネルギー(気)や滋養分など(血【けつ】)の通り道。血管や神経のように物質的なものではありませんが、科学的な実験などからもその存在は確認されています。病気や不調というのは、要するに経絡を通る「気」「血」の流れが滞っている状態。これをスムーズに流す働きを持つのが、基本的に経絡に沿って存在するツボへの刺激なのです。

まずは「自分だけのツボ」を探してみる

では具体的に肩こりに効果的なツボはというと、「肩こりなら、第一選択は「肩井(けんせい)」というツボです(写真①)。というか、一般の方向けであればこれ一択でいいでしょう」と牧先生。通常、「○○に効くツボ」などというと、数種類のツボが紹介されたりもしますが……?

「効果の出やすさや、押しやすさ、汎用的に肩こり全般に効くなどの点から、選ぶべきは『肩井』だけで十分です。といっても、ただ単に『肩井』のツボを押すだけではありません。押し方が重要、まさにそれこそが『ツボ』というわけです」(牧先生、以下同)

牧先生によれば、まずは「肩井」を押します。肩井の場所は「首の付け根と肩の端のちょうど真ん中あたりの少し背中側」になります。ここで重要なのは「真ん中あたり」であるということ。明確に真ん中を刺激するという意味ではありません。

「経絡というのは血管のような固定された管ではなく、イメージとしては川のようなもので、時々刻々微妙に変化する流れになります。つまり、そこに沿ったツボの位置も常に固定されたものではありません。あまりに大きくズレることはありませんが、10人いれば10通りのツボがあるといえます」

人それぞれで微妙に位置が異なる。それがツボの当たり前。一般に行われている「絵や図を見てツボの位置を探す」というのは、まるで逆の行為であり、「大まかにツボがこの辺だな」と把握したら、「自分にとってのツボを押し探す」のが正解なのです。

「見つけ方としては、刺激した際に『痛気持ちいい感覚』があるところ、鍼灸では“響く”という表現をしますが、この響くポイントがアナタのツボです。ツボは通称、『圧痛点』とも呼ばれますが、これは圧迫している間は痛いけれど、力を抜くと痛みが消えるから。こうした特徴もツボ探しに役立ちます」

ツボを中心とした「六角押し」で効果がさらにアップ!

さて、ここまでなら、多少詳しく解説されているツボの記事なら書いてある内容かもしれません。が、続いて牧先生が紹介してくれたのは、これまで何人もの鍼灸師を取材した自分にとっても初めての技法でした。

「まず『肩井』から肩と並行に1~2センチくらいの線を引きます。さらに、それを一辺とする正三角形をつくるように線を引く(写真②)。さらに、その三角形を一辺とする正三角形をつくり……と繰り返していきます(写真③)。すると最終的には『肩井』を中心とした六角形ができますね。そうしたら、『肩井』に加え、この六角形の頂点を刺激します。これが肩こりには大変効果的なんです」

この、肩こりの特効穴「肩井」を中心とした六角形の頂点は、牧先生がこれまでの数多くの施術を通して独自に発見した「治療点」だとか。「肩井」と合わせてこの頂点を刺激することで、「肩井」単体よりもコリや痛みの解消度合いは大きく向上するという。一般的なツボの本はもちろん、かなり専門的な文献にも載っていない、いわば秘術ともうべき……これ、紹介しちゃっていいんでしょうか?

「問題ありませんよ。一般の方が指で押すだけでも効果はあるでしょうが、さらに効果を出す、プロの効き方にまで高めるには、技術と知識と経験が必要ですから」

肩こり改善のポイントがわかったところで、押し方についてもうかがってみました。もっとも大切なのは「押し過ぎないこと」。目安としては、1回につきそれぞれのポイントを3~5回程度。これをワンセットとして、ある程度時間がたったら、もうワンセットという感じで1日数回、押して「痛気持ちいい感覚」があれば特に回数にはこだわらなくていいそうです。

また、最後に牧先生から一言、「あくまでも『肩こりをラクにする』という根本的な部分を考えた場合、慢性的な症状であれば、大変効果的なのは「温めること」です 」

患部を温めれば血行がよくなり、こり・痛みの原因となる老廃物は勝手に押し流されることから、確かにその通りではあるのだが、なんとなく「え、それだけ?」という気分にもなってしまうような……でも、牧先生いわく、「うちの治療院にくる患者さんでも、温めるだけで改善される方は少なくありません。ツボもいいんですが、まずは普段から、使い捨てカイロなどでかまわないので、意識して温める生活を送ることが非常に重要です」

使い捨てカイロは、低温やけどを起こさないために就寝中は使用せず、起きている間だけ、さらに長時間の貼りっぱなしも避けるようにしましょう。また、あまりないケースですが、温めてもコリや痛みが改善されない、もしくは悪化するような場合は熱を取り去るために、7~8分目に絞った濡れタオルを患部にあてるようにします。

隠れた名師直伝の治療術、つらい肩こりの緩和・解消にぜひお役立てください!

◆執筆:岩井浩
<プロフィール>医療・健康ライター/医薬品登録販売者
編集者・ライターとして書籍、WEB等で医療・健康情報を発信しつつ、医薬品管理者としてドラッグストアでの販売にも携わる。
近著に「市販薬は成分表示だけ見ればいい」(誠文堂新光社)、「医薬品実務販売コンパクトブック」(TAC出版)

◆取材協力:牧 栄(まき さかえ)
<プロフィール>鍼灸師
「まき鍼灸院」院長。その卓越した技術により日本全国から来院者が絶えない。あらゆる心身の不調に対する施術を行い、なかでも不妊治療での評価は秀逸。

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