スーパー等で販売されているしいたけは、実際問題として紫外線が殆ど当たっていないので、自分でしいたけに日光浴をさせてあげる必要があります。
これについては、しいたけに日光を1~2時間当てたところ、乾燥しいたけ1g中に40国際単位のビタミンDができることがわかっています。
これは生のカタクチイワシ100gに含まれるビタミンDと同じ量です。
このビタミンDは、一ヵ月後には三分の二に、二ヵ月後には三分の一に減少し、日が経つに連れて元のエルゴステリンに戻ってしまうこともわかりました。
この結果、市販の乾燥しいたけをあらかじめ1、2時間日光に当て、これを保存しておいて一ヶ月以内に食べればよいといいます。
一方、生しいたけの場合も、1時間ほど日光に当て、適度に水分が蒸発してから調理すると大変味がよくなるのと同時に、ビタミンDが増加します。
まさに一石二鳥というわけで、是非実行していただきたいことです。
また、カルシウムの多い小魚や野菜と一緒に、しいたけを食べることを忘れないようにしてください。
なお、しいたけに限らず、きのこ類にはエルゴステリンが含まれているので、同じように、カルシウムの多い食品と合わせて摂るように工夫して、せっかくのカルシウムを有効に摂り入れるようにしてください。