五味・五法・五色1(2020年04月09日 08時02分) 足立カイロプラクティック

食べ物には、「五味」があり、それぞれ体内の五臓(肝・心・脾・肺・胃)に対応していると考えられています。

例えば、酸っぱい物を食べると肝臓の働きを活発にしてイライラや憂うつを改善しますが、過剰に摂り過ぎると肝臓を傷める原因にもなります。

同様に、食材の色(五色)も五臓に対応をしています。

難しく考えず、それぞれの食材に合った調理方法(五法)で、「五味」や「五色」をバランスよく選んで食べることが大切です。

内臓の働きにも影響する、食材の味で分ける「五味」

「五味」は、以下の5種類で、食材が持つ味を分類したものです。

五味「辛(しん)」
性質は、停滞していた「気」と「血」の流れをよくします。
代表的な食材は、大根・生姜・ニンニク・ねぎ類・とうがらしなどです。

五味「苦(く)」
性質は、体内の余分な熱や水分を除去します。
代表的な食材は、あんず・コーヒー・緑茶・ゴーヤ・ピーマンなどです。

五味「甘(かん)」
性質は、血を補ったり、筋肉の緊張を緩めて痛みを取り除いたりします。
代表的な食材は、しいたけ・ブロッコリー・卵・ハチミツ・じゃがいも・まぐろ・米などです。

五味「鹹(かん)」
性質は、塩辛さ。固まったものをやわらげ、便秘などに効果的です。
代表的な食材は、わかめ・イカ・あさり・海苔・昆布・いわしなどです。

五味「酸(さん)」
性質は、筋肉や内臓を引き締める作用があります。
代表的な食材は、いちご・キウイ・梅・柑橘類・酢・ヨーグルトなどです。

味といっても、単純に食べ物の持つ風味だけを指すのではなく、それぞれが体に対して独特の作用を持っています。

例えば、「酸」には筋肉や内臓を引き締め、汗や尿などが体から排出されるのを抑える効果があり、汗かきな人にオススメです。