以前、学校で行ったBMIチェックで高肥満の診断が出た、という学生さんがいました。外見は、がっちりとした方で、とても肥満とは程遠い外見をしており、部活は野球をやっているとの事でした。
さて、なぜ彼は高肥満の診断を受けたのでしょうか?
それにはまず、アスリートの体が一般人とは異なる、というところから考えてみましょう。彼らは日常生活ではなく、競技スポーツにおいて力を発揮するための訓練を行っているため、筋量や全身の外観、バランスなどが一般人と違います。また、食事量やその内容にも一般人とは大な隔たりがあります。
こうした内容を考えれば、彼の体がなぜ高肥満診断を受けたのかが簡単にわかりますね。
BMIチェックで用いる要素は身長と体重のデータのみなので、筋量の多くなるアスリートは大抵肥満という診断が出てきます。筋肉は脂肪より重く、また、同じ身長でも骨格の大きさによってその体に付くべき筋肉の乗り方に違いが生じます。だからこそ、アスリートが自身の肥満を診断するのであれば、BMIチェックではなく体脂肪率で確認するのが良いと思います。
尚、スポーツによっては適正な体脂肪も存在するのでご注意を(遠泳、力士など)。
みなさんもBMIチェックを行う際は、以上のような条件を考えたうえで、診断結果を参考にしましょう。