今日は作家の村上春樹についてお話ししましょう。
ご存知の方も多いと思いますが、村上春樹氏はいまだ第一線で活躍を続ける巨匠であり、日本はもちろん海外でも非常に評価の高い作家であります。単行本における彼の作風や人間性は多くのファンを獲得し、中でもコアなファンは『ハルキスト』とまで呼ばれていますね。
では、読者からそれほどの支持を得る彼の文章とは、一体どんなものなのでしょうか?
彼の作中で表現される緻密な人物描写や難解な物語は、どれも魅力的な要素ですが、私は最も注目するのは、文体そのものです。誰にでも読みやすく、選び抜かれた平易な言葉。にもかかわらず、読み心地の良さを生み出す言葉のリズムには、徹底的にこだわっているのが分かります。
ところで、文章の練習を行うのに有効な手段として、写経のように他人の文をひたすら書き写す方法があります。これは、本一冊を通して特定の人物が書いた文章を追うことで、文体の癖やリズムを体に染み込ませるのが目的で行います。
私は池波正太郎氏の本でこの練習をやったことがありますが、こうした方法で村上春樹氏の文体習得を試みた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ノルウェイの森や海辺のカフカなど、世界中から愛されている村上春樹氏の作品群、あなたはもう読んでみましたか?
私も、あのような美しい文章が書けるようになりたいものです。