こんにちは、ResToreです。
正岡子規の俳句に
「甘酒の 甘きをにくむ 我下戸ぞ」
という句があります。
子規自身が下戸(お酒に弱い体質)だったそうで、酒は酒でも
甘酒しか飲めない、その甘酒の「甘さ」が憎い…とユーモア
溢れる正岡子規らしい一句です。
そしてこの句の季語である「甘酒」は「夏の季語」という事
をご存知の方も多いと思います。
元々は神事や祭りの時に振る舞われた甘酒。
その起源はなんと古墳時代にまで遡り、「日本書紀」にもそ
の記述が残っているそうです。
さて、甘酒には「米麹」を発酵させて作る方法と、「酒粕」
を使用した甘酒とがありますが、それぞれ特徴があります。
☆米麹の甘酒
米麹と水と米を混ぜて発酵させて作る甘酒には、「ビタミン
B群」「葉酸」「ミネラル成分」「食物繊維」などが多く含
まれています。
何より発酵過程で生まれる「ブドウ糖」や「オリゴ糖」によ
り、自然な甘みを味わえるのが特徴です。
「ブドウ糖」は脳のエネルギー源であり、疲労回復の効果が
あります。
また「オリゴ糖」は腸内細菌のエサにもなるので便秘改善に
も役立ちます。
そして、抗酸化作用があるアミノ酸の一種が米麹に含まれて
いるので美肌効果も期待できます。
☆酒粕の甘酒
日本酒を作る過程で出来る酒粕ですが、「ビタミン類」「蛋
白質」「ミネラル」などの他に、「ペプチド」や「βグルカン」
といったものも含まれています。
酒粕には「レジスタントプロテイン」という食物繊維の様な
働きをするタンパク質が含まれていて、便秘予防はもちろん、
心筋梗塞や高血圧の予防、コレステロールの上昇を予防する
働きなどがあります。
(ただし微量ながらアルコール成分を含む為、苦手な方は控え
たほうがよさそうです)
「飲む点滴」や「飲む美容液」と呼ばれるのは米麹の甘酒だ
そうですが、どちらの甘酒にも良い特徴や効果があります。
最近はその両方をミックスした甘酒も販売されています。
その時々に合わせて変えてみても良いかもしれませんね^_^
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