ツボの探し方には、なでる、つまむ、押すの3つがあります。
ツボのありそうな皮膚表面を軽くなでて調べます。それから皮膚や筋肉をつまんだり、少し強めに押したりして、痛みを感じる部位を特定します。
通常、ツボを押した時に感じるのは、針を刺されたような鋭い痛みではなく、打撲した時のような鈍い痛みに近いです。また、痛みだけではなく、気持ち良さを感じる場合もあります。
これは体に異常があることをあらわすシグナルとして、ツボでの知覚が過敏になったり鈍感になったりしているためです。
押しても何も感じないツボは異常なしと考えられ、押す必要はありません。
そして、ツボを見つけたら少し強めに押す!これが肝心です。
問題を起こしている異常なツボは痛いです。そこでつい力を弱めて押してしまいがちですが、ある程度の圧力をかけないと充分な効果が得られません。ツボ押しでの痛みは神経が過敏になって生じたものなので、軽く押しても強く感じます。だから、最初は多少痛くでも我慢して押してみて下さい。そのうち周囲の組織に血がめぐって温かくなり、痛みも気持ちよさに変わり、ツボに関連した症状が軽減していきます。
☆骨や筋肉などを頼りにツボを的確に探る
☆「5秒5回」で押す
ひとつのツボを長時間押し続けると、かえって血行を悪くさせ、組織にダメージを与えることもあります。もっとも効果的なのは、断続的に押す方法です。5秒押して5秒離すのを状態に応じて3~5回1セットとして行います。
ギューッと圧を加えてパッと離す。これを繰り返すうちに、滞っていた血流が回復するとともに痛みが緩和され、楽になります。
入浴前に行うのがオススメです。押してから入浴すると、筋肉の緊張がゆるみ血行がよくなるため、ツボ押し効果が高まります。入浴後ならツボ押しの痛みを軽減できます。そして大切なのは、物足りなくても1セットでやめ、必要なら少し時間をおいてから行うことです。