医師・専門家による連載コラム からだのとりせつ。 気になる不調や悩みのリセット法、からだのプロが教えます!

究極の美を実現するエネルギー

黒柳徹子さんと親交のある友人から興味深い話を聴いた。
黒柳徹子さんの番組に歌手がゲストで来た。
本番前に黒柳さんが歌手に挨拶に行ったが現場にいない。
スタッフに訊いたら「そこに座ってるじゃないですか」
と指差された。
確かにいた。しかも、すぐそばに・・・
なのに、その歌手に気づかなかったのだ。
その歌手は美容整形を繰り返していることで有名だ。
「美容整形し過ぎるとオーラが消えるのでは?」
黒柳徹子さんの仮説だ。

「美」に対するあくなき探求心。
若さを追求する「アンチエイジング願望」。
古今東西、人間、特に女性の常だと言える。
男に媚びを売るため?
そうではないらしい。
女性の敵は女性とも聞く。
自己満足なのかもしれないが、「他人の目」が起点になっていることは間違いない。
「美しさ」の定義?
人によってさまざまだ。
「平均的な顔」を美しいと感じる仕組みを本能的に持っているという説は有力だ。
この説が正しいとすると、「美」を追求するということは、「個性」を捨てていくということになる。
晩年のマイケル・ジャクソンは相当「個性的」に仕上がったが…

芸能人で売れる人は元々「個性」のかたまりだ。
美容整形はある意味、「平均」に近づける作業だ。
「個性」が評価されて売れた芸能人にとっては勿体ないことかもしれない。
黒柳徹子さんは歌手に「オーラが消えた」と感じた。
「個性」の消失と関係があるのかもしれない。

一般の人が美容整形をすることによって得るものは?
コンプレックスが消える、人前で堂々と話せるようになる。
美容整形の最大のメリットは「自信」がつくことだろう。
「自信」は健康面の改善にも貢献してくれることだろう。

やや強引かもしれないが、医学的に「美」を定義してみる。
「美」とは細胞の若さのことである。
アンチエイジングも目指すところは細胞の若返りだ。
細胞の若さとは人体のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)が活発にやりとりされている状態だ。
ATPの源流はどこなのか?
実は太陽エネルギーなのだ。

太陽光を使って光合成した植物が二酸化炭素を糖に変える。
その糖を使って人体はATPを作るのだ。
そのATPが人体のあらゆる活動を支えているのだ。
ATPが機能しなくなると、老化し、ガンなどの病を引き起こす。
そしてATPの流れが途絶えた瞬間を「死」と呼ぶのである。
要するにエネルギーが溢れている状態が、「美」を支えているのだ。

「個性」も「オーラ」も「自信」もエネルギーと無縁ではない。
どれも目には見えないが、何となく周りが感じるものだ。
美容整形によって「個性」というエネルギー状態が沈静化する。
すると「オーラ」も消える。
美容整形によって「自信」がつくとエネルギー状態は活性化する。
「個性」も「オーラ」も「自信」もすべてATPの生まれ変わった姿なのではないか!
あまりにもロマンティック過ぎるだろうか…

自分を取り囲むエネルギーの源泉に感謝する。
仕事、趣味、遊び、恋愛に夢中になり、エネルギーを産生せざるを得ない状況を作る。
エネルギーを産生する美容整形なら当然ウェルカムだ!
それが真の「美」につながるのは間違いない。

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執筆

1971年、大阪生まれ。医師、医学博士、内科認定医、認定産業医、スポーツ健康医、在宅医療認定医。大阪医科大学卒業後、大阪府済生会中津病院血液リウマチ内科、国立感染症研究所を経て2008年より蔵前協立診療所所長として、地域医療に従事。年間のべ約2万人を診療している。2018年、医療と教育に特化したONE LOVEビルを建設。医療従事者向けに「日本メディカルコーチング研究所」、一般の患者向けに「よろず相談所 One Love」を開設。武道家・格闘家との交流、映画出演、音楽ライブ活動など幅広く活躍。著書に『病は口ぐせで治る!』(フォレスト出版)がある。

ホームページ
https://imcjapan.org/