【シワ・たるみの原因は顔面のぢみち】
長引いたマスク生活で、肌の老化を感じる人も多い。弾力を取り戻そうと、化粧品や美容医療に頼りたくなるが、顔の“表面”である皮膚だけをどうにかしようとしてもキリがありません。
なぜなら“老け顔”の主な原因は、加齢により骨密度が減り、顔面の骨がちぢむことだからです。それにより、骨にのっていた筋肉が下がり、しわやたるみ、へこみの原因になります。
骨密度が減るのは頭蓋骨も例外ではありません。フランスの研究で、しわやたるみが多い人は、骨密度が低いという結果も出ています。しかも、骨密度の減少は頭蓋骨から進行します。なんと40代から減り始めるのです。
現代人の運動不足や猫背、咀嚼(そしゃく)回数の減少も、顔ちぢみを加速させているという。
食事のときはひと口につき30回は噛むこと。猫背にならず、背筋を伸ばして奥歯でしっかり噛むことが、顔ちぢみを食い止めるポイントです。これは骨に衝撃を与えることで、骨の形成を促す“骨芽細胞”が活性化するから。
また、“老け顔”の進行を抑える鍵は、顔の骨の中でも“頬骨”にあります。
頬骨には口角を引き上げる役割があり、大頬骨筋、小頬骨筋など、表情を動かす筋肉が集中しています。そのため頬骨が縮小すると筋肉もゆるみ、これが“ほうれい線”や“マリオネットライン”へとつながるんです。
運動不足を解消し、適度に骨に刺激を与え、食生活の改善で骨密度を上げる工夫をしていきましょう。
スタッフjunjun