起き抜けのぎっくり腰を防ぐための工夫
「朝起きたときに腰に激痛が走った」
「顔を洗おうとして前かがみになった瞬間に動けなくなった」
そんな経験をされた方は少なくありません。
これがいわゆる“ぎっくり腰(急性腰痛症)”です。
ぎっくり腰の多くは、腰まわりの筋肉・関節・靭帯に急激な負荷がかかることで炎症が起こる状態です。
特に起床直後は筋肉や関節が冷えており、柔軟性が下がっている時間帯。この状態で急に体をひねったり前かがみになったりすると、組織に過剰なストレスがかかりやすくなります。
つまり、「朝の動き方」がぎっくり腰の引き金になることが少なくないのです。
そこで重要なのが、「起き方」と「動き始め方」の工夫です。
起床時は、いきなり上体を起こさず、まず仰向けで膝を立てて左右に倒す体操や、膝を抱えて軽く揺らす動作を加えて、腰部や骨盤の可動性をゆるやかに引き出します。
次に、横向きになって手を使いながらゆっくり起き上がり、ベッドの縁で一度座ってから立ち上がるようにすると、腰への衝撃を抑えられます。
また、普段から骨盤・股関節・体幹のバランスが崩れていると、負担が集中しやすくなり、ぎっくり腰のリスクが高まります。
当院では、こうした腰痛の予防のために、骨格バランスの調整や深層筋へのアプローチを通して、「ぎっくり腰になりにくい体づくり」をサポートしています。
朝の一瞬の動作が1週間の不調につながることも。
毎日の“起き方”を変えるだけで、腰は守れます。
おすすめコース