【「背中が丸い」は筋肉のサインかも?】
「背中が丸くなっている」と言われたり、自分で猫背を自覚している人は少なくありません。多くの場合、これを「姿勢の悪さ」や「意識の問題」と捉えがちですが、実はそれは“筋肉からのサイン”であることも多いのです。
まず、背中が丸くなる原因のひとつに、背骨を支える筋肉の弱化があります。特に脊柱起立筋や広背筋など、姿勢を維持するために働く筋肉がうまく使われていない、もしくは疲労で緊張していると、重力に逆らって上体を支えることが難しくなり、自然と背中が丸まってしまうのです。
また、デスクワークやスマートフォン操作などで前かがみの姿勢が長時間続くと、胸の筋肉(大胸筋)が縮こまり、逆に背中側の筋肉は常に引き伸ばされる状態になります。この前後の筋バランスの崩れも、猫背の原因になります。
さらに見逃せないのが呼吸への影響です。背中が丸まると肋骨の動きが制限され、呼吸が浅くなります。結果として自律神経にも影響を与え、疲れやすさや集中力の低下にもつながっていきます。
背中の丸まりは「悪い姿勢」ではなく、「体からの警告サイン」として捉えるべきです。改善のためには、筋肉のバランスを整え、姿勢を維持する筋肉の働きを回復させるアプローチが有効です。日常の中で背筋を伸ばす意識を持つことも大切ですが、まずは今の体の状態を知ることから始めましょう。整体やセルフケアによって、背中の緊張やアンバランスを整えることが、根本的な改善への第一歩となります。
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