「朝起きたときにお腹が張っている」「寝起きにガスが溜まっている感じがする」――そんな症状に悩んでいる方は少なくありません。原因としては食生活や腸内環境が注目されがちですが、実は“体の使い方”や“姿勢”も深く関係しています。
まず、寝ている間の呼吸の浅さが挙げられます。姿勢が崩れていたり、胸郭が硬くなっていたりすると、呼吸が浅くなり、横隔膜の動きが制限されます。横隔膜は呼吸の中心であると同時に、腸の動き(=蠕動運動)を助けるポンプの役割も担っています。この横隔膜がしっかり上下に動かないと、腸の働きが鈍くなり、ガスや便が停滞しやすくなります。
さらに、骨盤や股関節の動きが悪い人は、起き上がる動作や歩き始めの際に腹部に不自然な圧がかかりやすくなります。その結果、腸が圧迫される形になり、ガスが溜まる、腹部が張るといった不快感が出やすくなるのです。
また、背中が丸まったままの寝姿勢や、猫背気味の姿勢がクセになっている人も要注意です。腹部が圧迫され、内臓の位置が下がりやすくなり、腸の働きが低下してしまいます。
このような方には、朝起きたときに深い腹式呼吸を数回行い、軽く体を伸ばしたり、骨盤を前後にゆっくり動かしたりする体操がおすすめです。また、整体では、呼吸・骨盤・背骨・内臓の位置関係を整えることで、朝の張りや不快感の原因を根本からケアしていきます。
「毎朝お腹が張っている」状態は、体が整っていないサインかもしれません。腸だけを責めず、体の動き方や姿勢から見直すことが、快適な朝への第一歩になります。
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