体の冷えを防ぐビタミン・ミネラルとは?
気温が下がる季節になると、「冷えが気になる」「体が温まりにくい」と感じる方が増えてきます。冷え対策というと服装や入浴を思い浮かべがちですが、実は“栄養”も体温維持に大きく関わっています。体を内側から温めるためには、ビタミンやミネラルをバランスよく摂ることが欠かせません。
まず注目したいのは「ビタミンB群」です。ビタミンB1・B2・B6はエネルギーを生み出す働きがあり、不足すると代謝が落ちて体温が上がりにくくなります。豚肉、玄米、大豆製品、卵などに多く含まれるため、日常的に意識して取り入れることが大切です。
次に重要なのが「鉄」です。鉄は血液中のヘモグロビンを作り、酸素を全身に運ぶ役割があります。鉄が不足すると血流が悪くなり、手足の冷えやだるさが出やすくなります。レバー、ほうれん草、赤身の肉、貝類などを積極的に食事に取り入れましょう。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がります。
さらに、「マグネシウム」も冷え対策に欠かせません。筋肉の収縮と弛緩を助けるため、巡りを整える効果があります。海藻、ナッツ、バナナなどに多く含まれています。
また、「亜鉛」も体温維持に関係しています。亜鉛は細胞の修復や免疫力に関わるミネラルで、不足すると体が冷えやすくなります。牡蠣、牛肉、チーズ、豆類などが良い摂取源です。
冷えを防ぐためには、これらの栄養素を一度にたくさん摂る必要はありません。毎日の食事に少しずつ組み込み、バランスよく継続することが大切です。栄養が整うことで体温が自然と上がり、冷えにくい体づくりにつながっていきます。
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