猫背は見た目の姿勢だけでなく、肩こり・腰痛・頭痛・疲れやすさなど、さまざまな不調の原因になることがあります。背中が丸まり、頭が前に出た姿勢になると、首や肩の筋肉が常に引っ張られた状態になり、全身のバランスが崩れてしまいます。猫背を改善することは、疲れにくい体づくりの第一歩ともいえる大切なポイントです。
まず意識したいのは「骨盤の位置」です。骨盤が後ろに倒れていると自然と背中が丸まり、猫背になりやすくなります。椅子に座るときは、坐骨で真っ直ぐ座ることを意識し、軽く下腹に力を入れて骨盤を立てることで、背すじが自然と伸びやすくなります。
次に重要なのが「肩甲骨を動かす習慣」です。デスクワークやスマホ姿勢が続くと肩甲骨まわりが固まり、背中全体が丸まりやすくなります。肩を大きく回す、肩甲骨を寄せるストレッチ、胸を開く動きなどをこまめに取り入れることで、猫背を予防しやすくなります。1時間に1回、立ち上がって肩を動かすだけでも十分効果があります。
さらに、胸の筋肉(大胸筋)が硬くなると肩が前に引っ張られ、猫背の原因になります。壁に手をついて胸を伸ばすストレッチを行うと、肩が自然と後ろに戻り、呼吸もしやすくなります。
また、背中の筋肉を鍛えることも猫背改善には欠かせません。背中を引き締めるエクササイズや、軽い筋トレを取り入れることで体の支えができ、良い姿勢が保ちやすくなります。
猫背を改善すると、呼吸が深くなり血流が良くなり、疲労が溜まりにくい体へと変わっていきます。日常の中で無理なくできるケアを取り入れ、姿勢から体調を整えていきましょう。
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