冬に猫背が増える理由と改善
冬になると猫背が増える理由は大きく3つあります。
まず、寒さによって身体が無意識に「縮こまる姿勢」を取りやすくなることです。寒いと肩をすくめ、胸を閉じる姿勢が増えます。この状態が長く続くと、胸の筋肉(大胸筋)が硬くなり、背中の筋肉は引っ張られて弱くなり、結果的に猫背が定着します。
次に、冬は活動量が減るため、姿勢を支える筋肉が弱りやすくなります。特に背中の僧帽筋・菱形筋、体幹のインナーが働かないと、重力に負けて前傾姿勢になってしまいます。また、室内時間の増加でスマホやPCを見る時間が増え、前かがみ姿勢が習慣化することも猫背を加速させます。
三つ目は、冷えによる血流低下です。血流が下がると筋肉が硬くなり、関節可動域も狭くなります。その結果、背中を伸ばした姿勢が取りづらくなり、自然と丸まりやすくなります。寒い季節は身体が固まりやすいため、普段よりも姿勢を維持する意識が必要です。
改善ポイントは、まず胸を開くストレッチをこまめに行うこと。大胸筋を柔らかくすると背中が自然に伸びやすくなります。さらに肩甲骨を寄せるエクササイズで背中の筋肉を働かせることも有効です。加えて、体幹トレーニングで姿勢を支える力をつければ、猫背になりにくい身体になります。冬こそ意識的に動き、姿勢を整える習慣が大切です。
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