競歩(2021年08月06日 11時18分) リラクゼーションくらぶイヤシス フェアモール・エルパ店

高校時代、競歩の選手でした。
このお話をすると、ほぼ九割方の方が「楽そう。私でも出来そう」という感想を頂きます。歩く競技になりますので、誰でも参加できそうな親しみがあるからでしょう。
んが! 陸上競技としての「競歩」はそんなに甘くありません。
とある陸上選手が、こんなことを言っていました。
「陸上競技で一番カッコいいのは100mで一番になるヤツ。でも陸上競技で一番根性があるのは、競歩で一番になるヤツ」
こんな事が言われるくらい、キツいのです。
世界基準で話をすると、まず歩行速度は、一般成人男性の三倍以上で、並の速さのジョギングでも、余裕で競歩にぶっちぎられます。
次に、陸上競技のレースとしては珍しく、レース中の失格があります。どちらかの足が地面に接地していなくてはならない『ロス・オブ・コンタクト』、設置している足の膝が曲がってはいけない『ベント・ニー』。この違反が合計3回を超えると失格です。
経験者としては、50kmも競歩をするオリンピック選手には、ただただ驚くばかりです。
もしも10kmの競歩と20kmのランニング、どちらをやるか選べと言われたら、私は迷わず20kmランニングを選びます。

まぁ、普通の人は100mも競歩できないんですけどねw