『エコロジー』という言葉を聞いたことがありますか?
環境配慮とか、地球にやさしい、などの意味合いで使われることが多いですが、本来の意味は『生態学』です。
さて、ここでは一般的に使われるエコロジーについて、興味深い記事を発見したので、ご紹介します。
スリランカで、世界初の国内全農業有機生産を推進しているそうです。
化学肥料を使わない、オーガニック志向というやつですね。言葉尻を聞く限りでは「それは良いことだ」と、たやすく賛同してしまいそうになりますが、事はそう単純ではありません。
農作物の有機生産はコスト面での負担が大きい為、スリランカでは主要産業であるセイロンティーの生産が落ち込んで、結果、失業者が大量発生すると懸念されているそうです。
同じようなことを、プラスチック製造業種で体験したことがあります。
石油製品はエコロジーの観点からイメージが悪い為、エコ原料を用いた製品を作ろうというプロジェクトがありました。いくつか候補に挙がった原料のうち、貝類などから生成される石灰をブレンドしたものでサンプルを作ろうとしたのですが、プロジェクトはあえなく失敗。
なぜ失敗したのか、理由が分かる方、いらっしゃいますか?
出来上がった製品の原価が跳ね上がったのです。
同じようなことは、エネルギー関連の業種でも問題視されていますね。
エコはお金がかかるのです。覚えておきましょう。