大人になったら、感覚や感受性は自分で養い育てることが必要になります。
身体が歪んでいない状態は感受性が鋭敏に働いている。その状態から遠ざかるに連れて不具合感を感じるのが素直な感受性です。が、日常の中で様々に身体は歪んで行きます。すると生活を維持していくため、常態化した歪みを感じなくなっていきます、不具合感を顕在意識から後退させていくとも言えます。この状態つまりは感受性を鈍感にさせて人生・日常を凌いでいる状態では不具合を感じない、それで元気(のつもり)で生きている。この段階からさらに歪が進むと改めて不具合やら痛みが現われます。、それから整体院に来る人がほとんどです。腰が痛い肩が張るなんだか頭が重だるい、その他様々な症状は、既にだいぶ歪みが慢性化していることがほとんどかと思います。初回の施術で痛みが薄くなったり感じなくなったりすると「なおった」と云う誤解が生じることがある。「上手な整体師にやってもらってなおしてもらった」…などとの評価になる。これは身体の感受性がまだ鈍っているからで、自身の歪みに鈍感な故の誤解なのではなかろうか…。
「鈍る」ことで歪んでいても日常を凌いでいくことは、それはそれで生き抜いていくための「身体の知恵」だと思います。ところが鈍りの度が過ぎて痛みや不具合を感じ始める…それもまた「身体の知恵の発揮」と言える。「それ以上放っておいてはマズイことになるぞ」と、身体の知恵が働いて本人の顕在意識に知らせているのだ…と思ってみると合点がいく。確かに現われた不具合感が減って楽になるのは凌ぎやすくなる、悪いことではないけれど、そこでOKとしてしまっては、実は鈍いままの状態。結局は症状は幾度も繰り返しながら悪化していく…けど、それを年齢のせいにして変に納得して生きている人は意外に多い。
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