枕えらび(2021年08月05日 08時58分) 回復力の整体

枕はどんなのが良いですか?
まくらはどんなのをお使いですか。と尋ねられることがありますが、枕に関して、私はさして気にしていません。実はいつごろからか忘れましたが、座布団を枕にしているのです。真ん中に穴がが開いたドーナツ状の薄っぺらいイス置きようの座布団です。なんと尻尾があって全体が猫の模様になっています。就寝時には真ん中の穴に後頭部がうずめられてちょうど良かったり、ドーナツの膨らんだ分野を枕にしたり、時によっては半分に折りたたんで枕にしたりと色々です。折りたたむときは(たぶん)疲れている時が多いような気がします。旅行で使い慣れない枕だと休まらないなあとも思いますので、拘りがないとも言いかねますが、さりとて何万円もするオーダー枕を買おうという気はありません。
■頭はとても大事なものです。脳内はとてもデリケートであることは言うまでもありません。しかし、頭も身体の一部ですから特別扱いの必要もないのです。
◆先日に近所の商店街に出来た枕専門店をのぞいてみたのですが(人との待ち合わせ時間に暇があったので)、店員の方の説明だと良い枕はその人の立ち姿を就寝時にも崩さないようにするそうで、首や肩と頭の関係をしっかり計測してオーダーメイドするのだと教えて頂きました。・…ちょっと待てよ…立ち姿のままを就寝時にも維持していたのでは折角の休息が損なわれてしまいませんかね。そりゃあ完璧な良い姿勢で生活できている人は就寝時もそうだと云うことになるのかも…と考えてみたけど、いやいや人間は動物で身体も柔らかく動くものです。重力の中で動き回って骨や筋肉を充分に使って人生を謳歌していくには寝ている時と起きている時では体勢が異なる方が自然ですね。アドレナリンを出して充分に活動するときと副交感神経を優位にしてぐっすり眠るときはまるで生理が異なるわけですから。まあ枕の専門性は私にはありませんし店員さんの説明も聞きかじった程度ですから、この店のオーダーメイドの理論は他にも大きな理由があるのかも知れません。
◇ともかく、枕は本人の現状に合ったもの(つまり疲れが取れやすいを基準)に選ぶことに異論はありません。要は「枕を選べばすべて解決する…ということはない」と云う当たり前のことに気づいていることです。頭は特別ではなくて身体の一つの分野ですから、その意味では脚ややお尻と同じ価値です。脳科学の発展とともに頭が他の分野より優れて大事なものと思われがちのようですが、頭が他よりも「偉い」などと云うことはありません。枕にこだわるのは好き好きですが、枕だけにやけに拘るのは少々可笑しい。