今年の3月半ばに腰を痛めた。どうしても片づけなければならないジム仕事があって、何日間か努力したが時間的に間に合わないため徹夜をする羽目になった。その時点で相当に疲れていたのだが、意を決して頑張れば頑張れるもので何とか次の日に仕事を終えた。
問題はそのあと。翌日腰が立たなくなった。左ひじはその前から痛みを生じて不具合だったものが更に問題を起こして伸ばせなくなった。その上に物が掴めなくなってしまった。2~3日かけて何とか歩けるようになり、父親の法事に出かけたが周囲からだいぶ心配の声をかけて頂いた。新幹線の座席はまだ良いのだが、乗用車に乗り降りするのに、深く腰を下ろさなければならないために、その都度、痛んで苦労する。翌日、やっとのことで尊敬する整体師の治療を受けた。
右腹部の奥の方(大腰筋や上行結腸後ろの辺りに深い強烈な緊張が有ることが分かったらしく、丁寧にリリースをしてくださった。その結果、「生還」した。
この体験で面白く思ったのは、右目の緊張が度を越して右腹部奥の体幹部位にまでトラブルが発展したことです。腹部奥のリリースをして頂くにつれて、右目の緊張が意識され、だんだんと眼の緩みも感得されるのです。右目はもともと動眼筋の神経の損傷で動きが悪く、疲れ易く、使い過ぎに注意せざるを得ない状態だったのですが、事務仕事を徹夜で進めてしまったため、疲れが度を越してしまったものと思います。徹夜に耐えるために身体全体が総動員された結果、腰のトラブルになった訳です。こういった全身の繋がりは、ふだん施術をさせて頂いている際には術者として感得しながら整体をしているのですが、やはり今回の体験は新しい発見があって面白いものです。さらにこの続きを研鑽していきたいものです。