指が入らない首肩凝りの解消【推拿】
1.「硬くて指が入らない」って言われるんですよね・・・。
2.「指が入らない?」推拿ではあり得ない。
3. 推拿で“指が入る”理由は浸透を生む“按法”の『按』
4.「指が入る」当たり前の施術を当たり前に求めましょう!
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1.「硬くて指が入らない」って言われるんですよね・・・。
『重症の肩凝り』
そう呼ぶにふさわしい?
患者さんに出逢うことがあります。
「鉄板に覆われている」とか
「鎧を着ているよう」とか
表現の仕方は色々あるでしょうが
思わずそう口走ってしまいます。
でもまあ患者さんとしても
常々言われ慣れているようですね。
マッサージを受けたり
整体院に行っても
「硬くて指が入りません」
と言われ「仕方がない」
とあきらめていた
そういう方が数多くいるのだ
ということがいつの日からか
気になっていました。
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2.「指が入らない?」推拿ではあり得ない。
そうですね
「指が入らない」というワードを
そういう患者さんが使うことに
ある時気が付いたのです。
はっきり言って
「指が入らない」というのは
施術者の言い訳です。
はっきり言って
「技術」も「知識」も
それに伴う「経験」も
ないのです。
正統な
伝統手技に基づいた手技、手法と
それに伴う知識と経験を使えば
「硬くて指が入らない」
などということはあり得ない。
もしそうであれば
「未熟で恥ずかしい」
そういう次元です。
「硬くて指が入らない」
などという考え=概念は
今すぐ改めるべきです。
ただ
日本の徒手、手技療法の
これまでの歴史と現況の現実
からすれば
「硬くて指が入らない」
という考え方=概念から離れて
「指が入るのが当たり前」
と思えなかったのは
致し方がなかったのでしょう。
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3.推拿で“指が入る”理由は浸透を生む『按』
日本で『推拿』が普及していない
というか
認知さえされていない理由は
歴史的な経緯で説明できます。
これは
現状の日本で
「指の入らない」施術が
当たり前に横行している理由と
同じくしていると思います。
本稿と少し筋が違うので
ごく簡単に申しますと
6世紀の遣唐使によって
鍼灸や漢方薬と共に
もたらされました。
鎖国政策下の江戸時代に
按摩として慰安的に継承され
明治以降の西洋医学傾倒で
民間の隅に追いやられました。
つまり
遣唐使以降の文化交流はなく
その後の現代中国に至るまでに
大陸内で育まれた
技術や知識、歴史の蓄積、情報は
ほぼ取り入れられていません。
それにも増して
西洋医学一辺倒の傾向は
手技療法の医療としての発展など
望む余地などなかったはずです。
戦後GHQ下の法制化で
主に視覚障害者の方々の
職業保護を目的に
いわゆる
あん摩、指圧、マッサージ
そして鍼灸は
国家資格に認定されました。
しかし平成以降広まった
リラクゼーションマッサージ業の
商業主義の営業活動により
簡易に普及されるように
徒手、手技の技術、知識、認識は
安易に薄まっていったと思います。
「推拿」で当たり前に指が入るのは
歴史的に継承されてきた
技術や理論に裏付けされます。
具体的には
皮膚、皮下脂肪、筋膜、筋線維
一層、一層の「層」に対して
必要なだけ抵抗なく浸透させます。
そして
指に感じる微妙な変化を起こし
それを根気よく感じ続け
結果的に硬い物質になっている
鉄板や鎧のような首肩の周囲を
本来の伸縮し柔軟性のある
軟部組織の状態に
整えるのです。
それが
指圧に似て非なる“按法”の
『按』です。
(これについてはまたお話しします)
それを
熟練した推拿師は
当たり前のように行っています。
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4.「指が入る」当たり前の施術を当たり前に求めましょう!
長くなってしまいましたが
もしあなたが求めるのが
刺激や癒しだけを必要とする
リラクゼーションマッサージ
であれば問題ありません。
しかし
このブログに行きついて
首肩凝りによる症状を
何としても改善したいのであれば
それ相応の技術と知識と経験
を持つ施術者を求めるべきです。
本来はそれが当たり前の施術
指圧、あん摩、マッサージ
そして整体であるべきです。
その理念の元
日々、施術と育成の活動を行い
推拿の継承を使命としています。
すいな健康院 天と地と人 信長正義