①保険医療機関で受ける治療で症状が改善しない方へ
②膝痛の原因はほとんどが関節内部の異常ではない
③筋肉や靭帯を触診し異常を診る整形外科医はいない
④熟練した推拿師の手が異常を見分け正常に導く
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
①保険医療機関で受ける治療で症状が改善しない方へ
母方の祖母が亡くなって
もう20年以上にもなるんだなぁ。
確か92歳くらいまで生きて亡くなったのだけど
おばあちゃんはぼくに多くのことを残してくれました。
男ばかりの兄弟に初めて生まれた娘が母で
その娘が初めて産んだ男の孫がぼくで
そういうこともあって
大変可愛がってもらったと思います。
原爆に被災し
数人の息子を亡くし
6人の子供を育てながら
一代で呉服店を起こし
地域の人にも貢献した
明るくて非常に気の強い人でもありました。
このおばあちゃんが
ぼくの記憶の中では
いつも「膝が痛い」と言っていました。
「やねこい、やねこい」
と言いながら歩いていたのを思い出します。
「やねこい」は広島の方言で、
「痛い」と言う意味かと思って調べたら
「難儀だ。面倒だ。むずかしい。」
と辞書には載ってた。
「難儀だ、歩くのが面倒だ、歩くのがむずかしい…」
と言っていたのか
と思うとまた胸に響く。
以前のブログにも書いているのだけど
「膝の痛みの改善」には
やはりこうした経験から思い入れがあるのです。
「やねこい、やねこい」と言いながら
電車やバスに乗ると
一目散に空いている席に小走りで
誰よりも先に飛びついていたのを思い出します。
湿布薬は必需品で
お灸とかもしていたし
おそらく色んな治療にも通っていたと思うけど
「今のぼくだったらもっと良くしてあげられたのに…」
とどうしようもないことが頭をよぎることもあります。
最近も患者さんの一人で
70代の女性の施術をしているのだけど
この人も長年の膝の痛みの持ち主です。
それでおばあちゃんのことを思い出していました。
この患者さんは
60代の頃から左の膝の内側が痛くなりだし
長く整形外科などの医療機関や
様々な代替医療を受けてこられて改善せず
ぼくは2年ほど前から担当させてもらっていんだけど
初めの頃は集中して週に2~3回は通って戴いていて
ほどなく一か月に一度くらいのペースで大丈夫になって
ここ数か月はもっと施術機会は減ってきていました。
調べたら前回から3ケ月近くぶりでした。
長く歩く機会が続いたりすると
少しづつ変調を感じてくるようです。
この方の場合は痛み始めから10年ほど経過していて
その状態での経年劣化も加わっていましたが
通常の生活の中では苦痛がなくなって
喜んでいらっしゃると思います。
また
同じような年代の方でも
症状が出始めてから
適切な処置、施術を受けることが
早ければ早いほど早期に改善できますし
後遺症的に症状が残ることもないと思います。
スポーツをする若い世代だと
軟部組織の異常からくる膝周囲の痛みは
段階を経て改善します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
②膝痛の原因はほとんどが関節内部の異常ではない
ただし
膝の痛みは「関節内部」に問題があると
もちろん改善が難しい場合もあります。
関節内部が著しく変形していたり
軟骨が極度にすり減っていたり
靭帯や半月板に異常がある場合です。
スポーツ障害でも状態によっては
手技療法の適応外のケースはもちろん多々あります。
関節内部の
半月板の損傷や
十字靭帯の損傷は
医療機関の映像診断を含めた診療が必須です。
その上で
関節を取り巻く軟部組織=筋肉•靭帯の異常を
手技=推拿で正常に修復し
関節周囲の状態を良くすることで痛みを緩和し
関節の隙間を少しでも広げることも含めて
関節内部の治癒力を高める助けはできます。
しかし!
巷で起こっている膝痛は
特に50代以上の女性に発症する膝の痛みは
変形性膝関節症
と診断されている膝痛でも
関節内部の異常が症状の主たる原因ではなく
関節周囲の筋肉や靭帯の不具合が
痛みの原因である場合がほとんどだと思います。
多くの場合
特に関節痛の初期段階では
関節周囲の筋肉や靭帯の異常を正常に施し
「関節の隙間」を維持することで
関節の中を良い状態に維持できるし
症状を緩和することが出来ます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
③筋肉や靭帯を触診する整形外科医はいない
いずれにしても事故等の外傷や
急性のスポーツ障害は別として
膝の痛みの初期は
その原因は「関節」ではありません。
繰り返しになりますが
関節周囲の靭帯や筋肉=「軟部組織」に問題があります。
関節痛を手技療法で改善するのは難しい
と思う人は多いかもしれないけど
「関節内部」のこと=レントゲンやMRIの診断
「病名」に気をとられ落ち込まないで下さい!
触診で
筋肉や靭帯の異常がわかる整形外科医は
おそらく(ほぼ)いないでしょう。
先にお話しした70代の患者さんは
大学病院には今も定期的に通っているそうだが
画像検査では
「半月板がすり減ってはいる」
と言われていて
「症状に影響するか?はわからない」
とのことだが
「本当にそんなに痛いんですか???」
と疑われていたそうです。
つまり
筋肉や靭帯を触ってもわからないので
手技も出来ず触診もせず
骨しか見ておらず
画像診断のみに頼っている
のが整形外科の現状です。
かつて
「ヒアルロン酸を打ったら良くなりますよ」
と4~5回注入したが全く効果がなかったそうです。
「ヒアルロン酸」は
「関節内部」に問題のある方には効果がある
との話を聴くし事実効果があるのだと思います。
代表的なのは「変形性膝関節症」だけど
関節に隙間をつくりクッションになるのです。
それで「効果がある」という方もたしかにいます。
ただ
関節周囲の軟部組織の異常が
症状の主な原因だったら
改善できないのが現状です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
④熟練した推拿師の手が異常を見分け正常に導く
この70代の患者さんに全く効かなかったのは
原因が関節内部ではなく
関節周囲の筋肉や靭帯の問題だからです。
原因は内転筋から靭帯にかけての拘縮が主で
これは疲労の蓄積のような感じなので
推拿でその都度改善できます。
体重のかけ方のバランスや
日常生活での負担が徐々に溜まって
症状の出やすい箇所に出るのです。
慢性腰痛や肩こりと同じです。
腰痛や肩こりが手技で解消できるのに
整形外科のお医者さんは
手で触って
揉んだり叩いたりして
症状改善してくれないのと同じです。
それは日本では
お医者さんの領域以外で
そんな労働は医者がやることではない!
のかも知れませんが
中国では大学病院で医師がやる領域なのです。
それを推拿医師というそうです。
靭帯や筋肉などの状態以外に
血液循環とかリンパの流れとか
いわゆる「氣の流れ」の停滞の要素が
大きいと感じる場合もあります。
梅雨時や台風などの時期に
特に身体の調子が悪くなるのは
気圧の低下も原因していて
血流が遅くなり
老廃物が溜まりやすくなり
逆に酸素や栄養素などが届きにくくなり
自己免疫力が下がることも要因だと思います。
また余談ですが
膝には胃と脾の経絡が通っていて
体重が増えすぎたり
甘いものを多く採るを防ぐために
氣が滞って膝が痛くなり
食べ物をたやすく取りに行けないようにしてくれている
そうです(笑)。
でも本当に
膝の痛い患者さんに聴いてみると
「最近太った・・・」とか
「甘いものがやめられないっ!」
と嘆く方が多いのは事実です。
皆さんも気をつけましょうね!
何処へ行っても改善しない症状をお持ちでしたら
一度ぜひご相談ください。
東京都中野区 推拿整体院
すいな健康院 天と地と人 信長正義