湿度の高い梅雨の空気は不快なものです。
「なんだか体が重だるく感じる」と体の不調を訴える声も多く聞かれます。
それは「体のなかに余計な水分を溜め込んでしまう事がもたらす不調の場合もあるようです。
成人の体は60~65%が水分といわれており、体は常に水分を必要としています。
その大部分は口を入り口とする消化管から体に入ってくるのですが
必要量を超えれば、様々な老廃物とともに尿や汗として排泄されていきます。
そして尿や汗以外にも「不感蒸泄」という水分の排泄も人間の体は行っています。
これは皮膚の表面からの蒸散や、息を吐き出すことによって水を体外に出す仕組みのこと。
梅雨のように外気の湿度が高い季節は このうちの皮膚からの蒸散が滞る為 水分が体に溜め込まれ易くなります。
○むくみをもたらす「体液過剰」の改善にはカリウムが効果的
カリウムとナトリウムのバランスが崩れると問題が起こりがちです。
例えばナトリウムを必要以上に摂ってしまうと、体液のナトリウム濃度が濃くなります。
するとこれを薄め適度な濃度にしようとして体は細胞外液に対し多くの水分が供給しようとします。
つまり水を体の中に溜め込み「体液過剰」な状態を作るという事です。
これがいわゆる「むくみ」です。
体内の水分が増えると、血流が阻害され老廃物の排泄が滞り、それによって怠さを感じるようになります。
長い時間立ち仕事をしたあと足などがむくみ怠くなるのは、そうした理由の場合があります。
むくみを抑えるためにぜひおすすめしたいのが、カリウムの摂取です。
カリウムはナトリウムの体外への排泄を手助けし、結果的に体内に水が溜め込まれる状態を改善してくれるのです。
カリウムをおいしく摂取することができる食材としては、まずハト麦があります。
古くから漢方薬にもよく使われている食材で、カリウムをよく含んでいます。
お米と一緒に炊いても風味を楽しめますが、少し硬さがあるので好みが分かれるかもしれません。
ハト麦茶として飲むのが手軽ですが、スープに使うのもお勧めです。
そのほかには、きゅうり、冬瓜、あずきや とうもろこしなどもカリウムを多く含んでいます。
梅雨時期のお身体の不調の改善策のひとつとして 日常の食生活に取り入れてみて下さいね○