双極性障害とは
うつ病と躁うつ病(双極性障害)は名前が似ているため混同されがちですが、
実はまったく異なる病気です。
うつ病(単極性うつ病)は気分の落ち込みが主な症状ですが、 双極性障害は気分の高揚(躁状態)と落ち込み(うつ状態)を繰り返すことが特徴です。
双極性障害の症状は、
「躁状態」と「うつ状態」という極端な気分の波を繰り返すことにあります。
躁状態では、気分が高揚し、眠らなくても活動できたり、自信過剰になったり、衝動的な行動をとったりすることがあります。
一方、うつ状態では、抑うつ気分、意欲の低下、集中力の低下、希死念慮(死にたいと思う気持ち)などが特徴です。
◆躁状態の症状◆
気分の高揚・興奮:
常に調子が良く、活気に満ち溢れているように感じます。
活動性の亢進:
眠らなくても平気で活動でき、アイデアが次々と湧くこともあります。
自尊心の高まり:
自分が偉大な人間だと感じたり、過度の自信を持ったりすることがあります。
多弁・速語:普段より早口になったり、会話が止まらなかったりすることがあります。
衝動的な行動:
ギャンブルに大金を使ったり、高額な買い物をしたりするなど、後で後悔するような行動をとることがあります。
◆うつ状態の症状◆
抑うつ気分:気分が落ち込み、ゆううつな気持ちが続きます。
興味・喜びの喪失:何も楽しく感じなくなり、以前好きだった趣味や活動にも関心がなくなります。
意欲・集中力の低下:身体を動かすことがおっくうになり、集中力が低下します。
睡眠障害:眠れなくなったり、逆に眠りすぎたりします。
自己否定・希死念慮:自分を責めたり、価値がないと感じたり、死にたいと思う気持ちが生じることがあります。
◆原因
脳内物質の乱れ
:脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどが正常に調節されず、情報伝達が乱れることが発症に関わると考えられています。
環境要因
:遺伝的素因のある人が、ストレスの強い出来事や、生活リズムの乱れ、早期の逆境体験などの環境的な要因にさらされることで、発症のきっかけとなることがあります。
双極性障害の薬物療法の中心となるのは
「気分安定薬」です。
自身が病気を受け入れコントロールするため、病気について学習したり、自分の気分を把握でき、規則正しい生活リズムの確立を目指すことが重要です。
シロダーラでお役に立てることがあります。
#双極性障害
#うつ
#躁鬱