陰陽学説と五行学説の違いや陰と陽の特徴とは?(2025年04月04日 15時30分) 鍼灸 Private Salon B-HariT

漢方や占いにある程度詳しい方であれば、「陰陽」という言葉を知っているかもしれません。文字からもわかるように、両者は対極関係にあります。

ここでは、陰陽学説と五行学説の違いや、陰と陽の特徴について解説します。

陰陽学説と五行学説の違いとは?
陰陽学説とは、自然界に存在するすべての事柄は「陰」と「陽」の要素から成立するという中国の古代哲学です。人間の体の状態や治療や養生にも利用されるのが、陰陽学説となります。一方で五行学説とは、自然界に存在する事柄は「木・火・土・金・水」の5つの要素に由来するという中国の古代哲学です。毎日の流れだと、日中の太陽が出ている時間帯は陽で積極的に行動し、日没が過ぎ太陽が沈んで暗くなれば陰となるため、体を休めて睡眠に備えます。

季節で見てみると、春から夏にかけては「陽」に向かい、夏から冬にかけては「陰」に向かいます。ですから、夏場はよく体が動き、冬場は動物の冬眠のように体を休ませる状態になるのです。人間も陰と陽に分けることができ、女性は陰、男性は陽となります。そして、お腹が陰で、背中は陽となります。お腹は影になるため陰、背中は太陽の光があたることから陽になるのです。対極する陰と陽ですが、お互いがうまくバランスを取りながら共存することで健康を維持することができます。


陰がなければ陽もない
陰がなければ、陽もありません。陰と陽は、お互いが常に強くなったり弱くなったりしていて、陰が強くなれば陽が陰を抑え、反対に陽が強くなれば陰が陽を抑えます。そうすることで、バランスをうまく保つことができます。

交感神経と副交感神経と同じ考え方ができ、陰には静・静寂という考えがあるため、寒い、暗い、冷たいなどのイメージがあります。一方で陽は動・行動という考えができ、熱い、明るい、温かいといったイメージがあるのです。
ですが、どちらが良い悪いというものではなく、両者がうまくバランスを取りながら対極関係を続けることが大切です。陰がなければ陽もないため、どちらも大切だといえます