はじめまして。妊活セラピストの相澤美香です。
今は皆さんに「病院に行く前にできることがたくさんあるんですよ」ってお伝えしているんですけど、私自身も、なかなか妊娠しないなって思ってまず最初にしたことは病院に行くことだったんですね。
結婚して2年くらい経っても妊娠しなかったので、とりあえず病院に行ってみようと思って、まず産婦人科に行きました。
黄体ホルモンの働きが良くないと言われて、ホルモンの注射を打ったり、排卵誘発剤を飲んだりしながらタイミング法に取り組んでいたけど、妊娠には至りませんでした。
精液検査を受けてみたら、あまり良くないと言われて、もしかしたら自分にも問題があるかも、って思うようになりました。当時28歳だったのですが、産婦人科の先生からは「若いから大丈夫だよ」って言われたりもしたんですが、不妊治療専門のクリニックに行くことを決めました。
そこで一通りの検査を受けたら、卵管狭窄が見つかって、卵管が狭くなってしまってるということと、卵胞の育ちが悪い、ということがわかって、「自然妊娠は難しいかも」と言われて、すごくショックだったし、若いから大丈夫じゃないじゃんて、思いました。
精子は約3ヶ月くらいで新しくなるので、1回の検査で判断できないということで、クリニックで精液検査を再度受けたら、良くもないけど悪くもなくて、原因が自分にあるってこともショックでした。
それでも、一人目の妊活では人工授精3回目で妊娠して出産しました。
一度出産すると妊娠しやすくなる、っていう情報もあったので、2人目はもしかしたら、って期待してたけどなかなかできなくて、またクリニックに通い始めて、再検査したら、右側の卵管が詰まってるということがわかって、子宮鏡検査で子宮ポリープも見つかって、前回よりも悪化してる、と思ってまたショックを受けました。右側の卵管が詰まっているのに、エコーで卵胞の成長を確認すると、なぜかいつも右側の卵胞だけが育って、体外受精しかないじゃんと思うようになって、人工授精を何回かした後にステップアップしました。
初めての採卵で13個とれて8個受精したけど、分割が進まなくて、ほぼ全滅。1個だけ残った胚を移植したけどダメでした。
次の周期で、もう一度やりたいって言ったら、 血液成分検査(身体の足りない栄養素がわかる検査)の結果が良くならない限り何度やっても同じ と言われて、体外受精もできなくなってしまいました。
体外受精しかない、と思っていたのに、それができない、って言われて、目の前が真っ暗というか、もうどうすればよいかわからなくなってしまいました。
しばらく、モヤモヤしながら惰性で通院していたんですけど、あるとき、先生から「不妊治療は他力本願じゃないですよね」っていわれたんですね。
始めは、素直に受け入れられなかったんですけど、なんかずっと引っかかっていて、そういえば私って自分で何かに取り組んでいたわけでもなかったし、何も努力してこなかったなってことに気づきました。
当時、クリニックから勧められた栄養素のサプリも飲んでたけど、良くならなくて、看護師さんに相談したら、冷え性だと代謝が悪くて吸収できない って言われて、冷え性をどうにかしないとダメなんだ!と思うようになりました。
それからとりあえず運動しようと思って、
ウォーキングとかストレッチを毎日やったり、ヨガや加圧トレーニングにも通って、体質改善に取り組みました。
ウォーキングは、当時会社員だったので、5駅手前で降りて40分くらいかけて会社まで歩いたり、
ストレッチはお風呂上りに5分とか10分とかやったり、
ヨガと加圧トレーニングと鍼灸院にも2週間に1回くらいで通ったりしました。
5ヶ月くらい経った頃に血液検査の数値が上がって、もう一度やってみようと先生に言われて、2回目の体外受精に進むことができました。
2回目の採卵では15個とれて、10個受精、7個凍結することができました。
そして次の周期に移植して妊娠に至りました。
3人目は凍結胚が残っていたので凍結胚移植をして1回はダメだったけど、また運動を再開して、2回目に妊娠して出産。
そしてなんと、3人目を出産した1年後くらいになんと自然妊娠しました。
結果的には流産してしまって当時は悲しい思いもしたけど、
体外受精しかないって思ってたのに、自然妊娠できるんだ、と思って、びっくりしたし、うれしくもありました。
自然妊娠できたのは、体質改善に取り組んで身体が良くなったからだなって思っています。
私は運動があまり好きではないけども、自分でやろうって決めて取り組めたことで、それだけで前向きになったし、運動して汗かいて、それも気持ちよかったし、運動嫌いな自分でも続けられるっていうことが本当に自信につながったんですね。
ウォーキングしてると、一人で黙々と歩いているので、いろいろ考える時間もできるんですけど、「血液検査の結果が良くなって体外受精に進めたら、今度は大丈夫そうな気がする」って、思ったりもして、身体が元気になると心も元気になるし、心が元気になると体も元気になるんだなって実感しました。
体質改善するために取り組めることって、運動の他にも食事のこととか、睡眠のこととか、いろいろあるんですけど、継続することが大切なので、まずは一つで良いので、自分のできそうなことから始めて、少しずつ取り組みの期間をのばしたり、取り組みの数を徐々に増やしていったりしてもらえたらよいのかなと思います。
ただ、体質改善て、すごく時間がかかるんですよね。でも、必ず変わります!私が変われたんですから、皆さんも絶対にかわれます。すぐに結果につながらないかもしれないですけど、ちょっとずつでも必ず身体もかわっていきますし、健康になることが妊娠や出産の近道なので、自信をもって続けていってほしいなって思います。
それと、病院で自然妊娠は難しいって言われたとしても、妊娠できる可能性はあるので、あきらめないでほしいなって思います。
でも、自分一人だと、迷ってしまったり、自信が持てなかったりすると思うんですよね。
私は、当時、相談できる人もいなかったし、不妊治療は自分だけの問題だと思っていたので、
主人にも言わなかったし、言えなかったんですよね。
でも、今は、もっと不安な気持ちを伝えればよかった、採卵のときとか、ついてきてほしいっていえばよかったって思っています。
どちらに問題があるとか、そんなことは全然関係なくて、妊活って、夫婦で取り組むことなんだなって思うので、
二人でたくさん話し合ったり、一緒に散歩したりして、ぜひ同じ時間を共有してほしいなと思います。
それでも、どうしてよいかわからなくなってしまったり、前向きになれない時は、一人で抱え込まずにご相談いただければと思います。
私が一番つらかったのは、2人目の妊活の時なんですけど、それでも当時は泣いた記憶がないんですね。
でも、ある方に、セラピストの立場として、今、目の前にその時の自分がいたらなんて声を掛けますか?
って言われたときに、涙が止まらなくなって、
今になって、誰にも言えなかったことがすごくつらかったんだなって気付いて、話せる場所があるっていうことが本当に大切なんだなって思ったので、気持ちを吐き出せる場所として、私たちがいるっていうことを心にとめておいて頂けたら嬉しいです。