◯側頭筋(そくとうきん)とは?
「側頭筋」を聞いたことがある方はあまり多くないかもしれません。耳の上にある筋肉の一つで、咀嚼に使われます。こめかみ辺りに手を当て、歯をぐっと噛みしめてみると動くところです。
側頭筋は睡眠中の歯ぎしりやストレスによる歯の食いしばり、姿勢の悪さなど、日常の習慣で凝り固まってしまいがちです。頭皮がつまめないほど固い、逆に柔らかく弾力がない、生えぎわを手でグリグリすると痛い、という方は注意が必要。
側頭筋が凝ると、偏頭痛や肩こり、疲れが取れないといった不調の原因になります。また頭皮は顔ともつながっているので、フェイスラインのたるみ、ほうれい線や二重あごなど、美容面でも実にさまざまな悪影響をおよぼすのです。
ここでは、自分で手軽に側頭筋をほぐす方法を紹介します。
◯側頭筋をほぐすマッサージ
1.指の腹でほぐす
両側の耳の上に、親指以外の4本の指を当て、指の腹で円をえがくようにゆっくりマッサージします。
奥歯を噛みしめていると側頭筋が凝り固まってしまうため、上下の歯がつかないよう、口の力を抜いてリラックスしましょう。
2.関節でグリグリ
人差し指と中指の第二関節を曲げ、耳の後ろ側に当てます。耳の後ろからうなじにかけ、数回に分けて円をえがくようにマッサージします。片側ずつひじをついて行うとやりやすいでしょう。
痛みを感じやすい部分なので、力を入れすぎないよう気をつけてください。目の疲れにも効果的です。
3.リフトアップ
手のひらで側頭部を軽く押し、そのまま20秒ほどかけてぐっと押し上げます。
4.ツボへの刺激で小顔を目指す
耳からおよそ指2本分上がった位置には、懸顱(けんろ)や率谷(そっこく)といった、顔をスッキリさせる効果のあるツボが集まっています。指の腹や関節でプッシュすることで、首・肩の凝りや頭痛の改善も期待できます。
◯マッサージで頭も顔も爽快に!
「寝てもスッキリしない」「顔のたるみが気になる」といった症状、実は頭の凝りも原因かもしれません。デスクワークの合間などに簡単にできる側頭筋マッサージで、気分もお顔も上向き! を目指しましょう。