「Femcare(フェムケア)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「Feminine(女性の)」と「ケア(Care)」をかけあわせた言葉で、女性のからだ特有の健康課題へのケアとして注目されています。
今回は、手軽に始められるケアについて簡単に紹介します。
◯アロマや食事でPMSのケア
アロマの香りは心身のバランスをととのえ、女性特有の不調に効くとされています。ホルモンバランスを調整するクラリセージやフェンネル。イライラにはリラックス効果のあるゼラニウムやラベンダー、イランイラン、サンダルウッド、オレンジスイートなどが有効です。
またカルシウムや亜鉛、大豆イソフラボン、ビタミンDなどの栄養素も、生理諸症状の緩和に効果的です。
◯生理用品の化学物質に注意
デリケートゾーンの皮ふは薄いために経皮吸収率が高く、触れたものの成分を吸収してしまいます。生理用品に使われる高分子ポリマーや漂白剤などの化学物質が体内に蓄積すると、人によっては生理痛、生理不順、PMSなどを招くのです。
ポリマーを配合していないオーガニックコットンのナプキンや、家にいるときは布ナプキンを利用するのも良いでしょう。
◯デリケートゾーンのケアで、生理中でも快適に
デリケートゾーンは蒸れやにおい、かゆみなど不快感が起こりやすい場所です。
下着は締め付けや摩擦が少ないサイズで、コットンやシルクなど肌に優しい素材がおすすめ。化学繊維は通気性が悪く、熱がこもり蒸れの原因になります。
汚れがたまりやすい場所なのできれいに洗うことも必要ですが、デリケートゾーンにはバリア機能を持つ角層がなく、ふつうのボディソープ・石鹸では刺激や洗浄力が強すぎます。専用ソープを使い、こすらずに泡で優しく洗いましょう。外出先や生理中、スポーツ後など蒸れやにおいが気になるときにサッと拭ける、専用ウェットティッシュも販売されています。
またデリケートゾーンは非常に乾燥しやすい部位です。専用のクリームやローションなどで保湿するとより快適で、黒ずみの予防にもつながります。
◯まとめ
フェムケア、とくにデリケートゾーンのケアは、妊娠・出産から生理、日々のコンディションまですべての女性に関わる重要なものです。
さまざまなグッズも売られていますが、まずは自分の心身の調子に意識を向け、できることから始めてみましょう。