「自律神経」が実は健康に大きく関わっているのをご存じでしょうか。
今回は自律神経とは何か、乱れる原因やととのえ方について解説します。
◯自律神経とは?
自律神経は全身の器官をコントロールしている神経系で、交感神経と副交感神経があります。
交感神経は昼間や、体が活発に活動するときに優位になる神経系です。心臓のはたらきや血流を促し、血圧・拍動・体温などを上げてエネルギーを生み出します。
副交感神経は夜間やリラックスしているときに優位になり、体を休ませる神経系です。心臓のはたらきを緩やかにし、血圧・拍動・体温などを下げています。
◯自律神経の乱れ、原因と症状
ストレス、昼夜逆転など不規則な生活、偏食、睡眠不足といった習慣があると、交感神経優位の時間帯が長くなり、自律神経のバランスの乱れにつながります。
またホルモンバランスの変化、気温や気圧の変化も悪影響を与えることがあります。
自律神経が乱れると、実にさまざまな不調が心身にあらわれます。体のだるさ、不眠、発汗、体のほてり、動悸・息切れ、精神的にはイライラや不安感、やる気が出ないなどの症状が続いている人は、要注意かもしれません。
◯自律神経をととのえる、手軽な方法
食事や睡眠などの習慣を改善するのも大切ですが、ここでは比較的すぐにできる、自律神経をととのえる方法を紹介します。
【体の力を抜きリラックス】
緊張やストレスで、気づかないうちに力が入っていることがあります。体に力が入ると交感神経が優位になるので、意識的に体の力を抜くのが効果的です。
手の力を抜いたり、肩を上げ下げしたりすると緊張がほぐれます。
【呼吸を意識】
ストレスを感じると、呼吸が浅くなりがちです。背筋を伸ばして深呼吸し、ととのえると自律神経の安定につながります。
その際に空を見上げるなど、上を向くと呼吸が深まりやすくなります。
【朝日を浴びる】
起きたらカーテンを開け、朝日を浴びましょう。体内時計をリセットし、眠気覚ましやリフレッシュの効果が期待できます。
夜ふかししがちで夜眠れない、朝起きられないといった人にはとくに大きなメリットがあります。
◯まとめ
自律神経は内臓など全身の状態を司るため、体調にも大きく関わっています。
自分に合うストレス解消法を作るなど、自律神経のバランスが崩れないよう、心の調子もととのうように意識していきましょう。