肝臓は右わき腹の肋骨内側にあり、人間の体の中で一番大きな臓器です。
成人の肝臓重量は約1.2~1.5kgといわれ、肝臓の一部が傷ついても、他の部分でカバーすることができるとても強い臓器でもあります。*
生命活動を行うのに不可欠な働きをする肝臓の機能を把握しておきましょう。
1 代謝機能
食事から摂取した栄養を、体内で必要なエネルギーに変える機能
2 解毒作用
アルコール、アンモニア、薬など体にとって有害な物質をろ過し無害化する
3 エネルギーの貯蔵
脳に必要なエネルギー(グルコース)をいつでも供給できるように貯蔵
4 胆汁の生成
消化酵素を作り、血中のコレステロール値を調整。脂質の消化吸収を助ける
肝臓が疲れていると、どんなことが起きるでしょう?
本来解毒されるはずの老廃物は、ろ過できなくなるためそのまま体内に残ります。エネルギーとして代謝しきれなかった栄養は中性脂肪となり蓄積されます。
体にとって不要なものがどんどんたまっていってしまうことに加え、エネルギーが作れなくなってしまうことで、体を動かすことがますますつらくなってしまうでしょう。
なかなか疲れが抜けないな…というときは体の中で肝臓がSOSを出しているのかもしれません。