髪の毛は1日で0.3~0.4mmほど伸びているといわれます。平均で考えると1週間で約2.5mm、1カ月で約1cm、1年で約12cmほどになります。
上記は1本当たりの計算ですが、髪の毛すべての1日に伸びる長さを合計すると、なんと27m。髪の毛は全体で約10万本生えており、その9割が成長期の髪(実際に成長している髪の毛)です。ですので、1日に0.3mmだとすると、
・0.3mm×10万本×0.9=27m
といった計算になります。髪の毛はそれだけ新陳代謝が活発な部分なのです。
髪の毛の周期(毛周期:髪が生えて抜け落ちるまでのサイクル)は男性が3~4年、女性が5~6年といわれており、男性よりも女性のほうが髪が伸びる期間が長くなっています。これには女性ホルモンが関係しています。女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長を促進するホルモンでもあるので、エストロゲンが多く分泌される女性のほうが髪の成長期が長くなります。
また、男女ともに加齢によって髪の伸びる速度が遅くなります。肌であれば年齢とともにターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅くなりますが、髪も肌の一部ですので、同様に代謝が低下します。代謝機能が低下することで血流も悪くなり、髪に栄養が届きにくくなって成長が遅くなってしまうのです。女性の場合は、閉経などによる、髪の成長を促す女性ホルモン分泌量の低下も大きく関係します。