肋間神経は、12個ある胸椎きょうついの間から左右に対となって出て各肋骨の下を走り、胸壁と腹壁の筋肉や皮膚の運動・知覚を司っている末梢神経です。肋間神経痛は5~9番目の肋間神経に生じることが多く、通常は左右のうち一側に起こるものです。
症状の程度や現れ方は原因によってさまざまですが、特に病的な異常がない原発性肋間神経痛と、何らかの病気に起因する続発性肋間神経痛に分けられます。
病気や外傷、解剖学的な異常がないにもかかわらず発症します。ストレスによるものが多いとされていますが、不適当な姿勢を長時間続けることで肋間神経が骨などによって直接刺激されて発症することもあります。
また、筋肉のコリによって発痛性物質が放出されて痛みを引き起こすことも知られています。