
いまだ感染拡大が続くコロナウイルス。手洗いうがいやマスクで感染対策はしているけれど、それだけでは不安な方も多いはず。新型コロナウイルスの感染症の対策に「口腔ケア」が注目を集めていることはご存じですか?!
ウイルスや菌が侵入しやすい器官の「口」
お口の中は食べカスなどによって様々な菌が繁殖しやすい器官です。やがて菌は口から体内に侵入し、血液を通して全身へ巡ります。その結果、糖尿病や脳震盪、心筋梗塞などの病気の原因にもなり得ます。
歯磨きをしなかった日の口腔内
皆さん、歯磨きをしないで寝てしまった経験は今まで何回ありますか?数えきれない・・・という心の声が聞こえてきそうですね(-_-;)
歯磨きをサボった日の口の中はどうなっているかというと、、、ねっとり、ザラザラしたものが歯の表面に付着していますよね。それこそが歯垢といって細菌の塊なのです。口の中にはもともと500~700種類の細菌が存在していて、毎日歯磨きをしても1000億以上の菌が存在していると言われています。では歯磨きをサボったら・・・?細菌の数は6000億個~1兆個に1日で達してしまいます。つまり歯磨きをサボると菌やウイルスが繁殖しやすい環境になってしまうのです。
・朝の歯磨きは「朝食前」
朝の歯磨きは朝食前と朝食後のどちらに行うかアンケートを取ったところ、60%が朝食後と答えたそうです。基本的には食事の後にするべきですが、朝に限っては朝食前に歯磨きをする方がベターです。
口腔内の細菌は寝ている間に大繁殖します。寝起きの口が臭いのも細菌が繁殖していることが原因です。起床後にすぐに食事をとると、この細菌を体内に流し込むことになってしまい、免疫力に悪影響を及ぼす可能性があるのです。それを防ぐために起床したらまず歯磨きをするのがベターです。うがいだけでも最近は減らせるので起床後はうがい、朝食後に歯磨きの流れでもいいです。さらに空気中のウイルスも入りやすため、うがい以外の口腔ケアも大切です。口腔ケアは新型コロナウイルスの感染対策のカギとも言われているのです。
・質の良い唾液でウイルスの侵入をブロック
ウイルスや細菌などの病原体から体を守ってくれるのが、唾液に含まれるlgA(免疫グロブリンA)という免疫物質です。lgAはウイルスを取り囲み、体内に侵入するのを防いでくれます。唾液の量が減ったり唾液の質が下がったりすると、lgAの機能も低下するので唾液の状態を良くすることが大切です。口の中の細菌が多い状態だとlgAはその処理に追われてしまうため、ウイルスの体内の侵入を許す恐れがあります。上記の繰り返しにはなりますが、起床後の歯磨きorうがいは欠かさないようにしましょう!