足つぼのサロンってやってると、「痛いですよね…?」って、なんかこれから修行にでも行くみたいな顔で来る人がいる。
いや、そんな覚悟いらないんですよ。
足つぼは拷問じゃないし、こっちもあなたの悲鳴をコレクションしたいわけじゃない。
そもそも足裏って、メカノレセプターっていう“触ったり押されたりを感じるセンサー”がびっしりあって、めちゃくちゃ感度がいいんです。
だから強く押したら痛くて当たり前で、それは効いてるんじゃなくて、ただ刺激がオーバーしてるだけ。
そこを「うわ効いたわ〜」って言われると、いや…違うんだよな…って、ちょっと胸がきゅっとする。
本当に体がゆるむのは、痛気持ちいいのライン。
この“ちょっと来るけど、なんか安心する”くらいの刺激が、足つぼの最高地点なんです。
それより上の“痛いだけ”ゾーンは、もう完全に罰ゲーム。
昔のバラエティ番組の遺産みたいな価値観は、もうそろそろ卒業していい。
だから施術中に「弱めで」と言われても全然OK。
むしろ「自分の体にちゃんと優しい人だ…」ってこっちはちょっと嬉しい。
あなたがほんとに楽になるのが一番だから。
足つぼってね、本当はふっと息がゆるんで、じんわり温かくなって、
気づいたら半分寝てるくらいでいいんです。
我慢大会じゃないし、修行でもない。
痛気持ちいいところで止めるのが、結局いちばん効果的で、
そしていちばんやさしい。