皆様、こんにちは!
アンティエーヌでございます。
本日は、日焼け対策の続きで”日焼け後のお手入れ”についてお伝えして参ります。
日焼けしたときの肌の状態は、2種類に分けられます。日焼けに対する基礎知識として、それぞれの状態を知っておきましょう。
①肌が赤くなる「サンバーン」
紫外線にあたって数時間後に現れる、肌が赤くなった状態の日焼けをサンバーンと呼びます。サンバーンの状態になると、肌にほてりを感じることが多いです。
やけどをした後のようなヒリヒリとした痛みを伴い、ひどい状態では水ぶくれの症状が現れることもあります。
痛みやほてりの症状は、2〜3日で消えることがほとんどです。ただし、範囲が広い場合や水ぶくれになっている場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。
②肌が黒くなる「サンタン」
サンタンは、紫外線にあたってから数日後に現れる日焼けのことです。肌が褐色に変化し、数週間から数ヶ月もの長い期間続きます。
肌が褐色になるのは色素沈着が原因です。肌に紫外線があたると紫外線から肌を守るために、肌の奥にある細胞「メラノサイト」が、紫外線を吸収するメラニンをたくさん作り出します。
サンタンは、いわゆる肌の防衛反応です。メラニンは黒っぽい色素なので、肌が褐色に変色します。肌が赤く日焼けするサンバーンが現れた後、サンタンになることが多いです。
肌を紫外線から守るために、日頃から日焼け防止を徹底するのが大前提ですが、うっかり焼けてしまうこともあるでしょう。
日焼けをしたときに一番してはいけないことは、そのまま放置することです。また、自己流で間違ったケアをしてしまうのも、肌トラブルにつながる恐れがあります。
ここからは、日焼け後の正しいケア方法を紹介します。日焼けをしてしまったときは、ぜひ参考にしてください。
①冷やして熱を抑える
日焼けをして肌が赤みを帯びている場合やヒリヒリとした痛みを感じる場合、ほてりを感じる場合は、まずは症状のある場所を冷やしましょう。
このような状態は、軽いやけどを負っている状態と同じです。気付いた時点で、できるだけ早く熱を抑えましょう。
日焼けした箇所を冷やすには、以下の方法があります。
・冷たい流水を直接当てる
・水で濡らしたタオルを当てる
・氷水や保冷剤を入れた氷のうを当てる
日焼けが広範囲で冷やしにくいときは、冷たいシャワーを浴びると素早く広い範囲を冷やすことができます。
水で濡らしたタオルを当てる場合は、肌に刺激とならないように柔らかいタオルを使用し、肌にやさしく当てるようにしましょう。流水を直接当てたり、シャワーを浴びたりする場合も、水の勢いが強いと刺激になってしまいます。弱い水流でやさしく当てるように心がけましょう。
保冷剤や氷を使って、日焼けした部位の熱を抑えるのも有効な手段です。このときも、肌に刺激とならないように、保冷剤や氷を入れたビニール袋等をタオルでくるみ冷やすようにしましょう。
②保湿をしてうるおいを補う
日焼けした部分を冷やして、肌がひんやりする程度までほてりが治まってきたら、しっかりと保湿をします。
日焼け止めを塗っていた場合は、保湿をする前にきれいに落としてから保湿しましょう。洗い流すときも、敏感になっている肌にダメージを与えないように、石けんをしっかり泡立てて、手でやさしく洗い流しましょう。タオルで拭くときも、水分を押さえるようにして肌に刺激を与えないようにすることが大切です。
日焼けをした後の肌は水分が蒸発しており、乾燥しやすくなっています。化粧水や乳液、クリームを使い、いつもよりも入念に保湿をしましょう。
とはいえ、日焼け後の肌はとても敏感な状態です。普段使っている化粧水が刺激になる場合があります。
特に、アルコールが配合されている化粧水などは、日焼け後の肌には刺激となってしまうこともあります。敏感肌用や子供でも使える低刺激の化粧水や乳液、クリームで保湿するようにしましょう。炎症を抑える成分が入ったものもおすすめです。
また、保湿をするときは、肌を刺激しないように気を付けます。保湿剤を肌の上に点々と数か所に分けて乗せ、手のひらでやさしくゆっくりと塗り伸ばしましょう。
③炎症がひどいときは病院へ
日焼けした部分を冷やしても、ヒリヒリとした痛みが強いときや水ぶくれの症状が出ているときは、皮膚科を受診するようにしましょう。
先ほども紹介したように、日焼けはやけどと同じ状態です。医学的な言葉で示すと、日焼けは「日光皮膚炎」と呼ばれます。以下のように日焼けの程度によって症状が異なります。
・軽度:日焼けをした箇所が赤くなる
・中程度:日焼けをした箇所にヒリヒリした痛みを伴う
・重度:日焼けの範囲が広く、ヒリヒリした痛みがひどい、または水ぶくれになっている
重度の場合は、発熱や倦怠感などを伴う場合があるため、速やかに皮膚科を受診したほうが良いでしょう。
以上、日焼け後のケアについてお伝えしました。
日焼けをしないために防御するのが1番ですが、それでも日に焼けてしまった場合は放置せずになるべく早く正しいケアをすることがとても大切です。