楽になりました。(まろまろ33さん・0202 )｜やなぎばし鍼灸院 翠の口コミ

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ファシアリリースは、筋肉や骨格を支える役割を持つ膜組織(ファシア)同士の滑走を良くする手技です。ファシアは、私たちの体を構成するすべてのものを包む膜で、全身に広がり、頭の先から足の先まで体内に立体的に広がって網の目状になっている結合組織のことです。
筋肉の膜組織(ファシア)のねじれや縮み、固まり、癒着を元に戻すことで、全身の緊張やこわばりをほどき、心身をリラックスさせます。全身の組織(筋肉、骨、内臓、神経、血管など)を結合しているファシアが本来の状態に戻ると、血流やリンパの流れ、副交感神経に良い影響をあたえます。さまざまな器官系の機能向上、また、さまざまな不調の軽減や改善、痛みやこり、疲労感の軽減、姿勢の改善、動きの改善、関節の可動域改善などが期待され、ファシアリリースは健康な体を維持するための必要な手技です。
膜組織のねじれや固まり膜組織同士の癒着を剥がし滑走を良くするには、無理にはがすようなやり方や強い痛みを伴うやり方ではなく、浅いところのファシアや深いところのファシアに応じて、適度な圧をかけて、膜を伸ばすように滑走を良くします。したがって、体の動きの悪い部分、コリのある部分を丁寧に見ていく必要があります。
ファシアリリースは、皮下の膜組織にアプローチするため手や腕の表面のような柔らかさでは膜組織をしっかりと捉えることが難しいため基本的には器具を使います。体の組織は幾層にも重なり合っており、深層や重なり合ってコリや癒着が強い部分には器具では不十分ですので、鍼を使います。物理的に人体の深層には届かないからです。
体に不調を起こしている部分は、ファシアの滑走が悪くなっていることが多く、外部からの圧迫だけでなく、人体の構造により、組織自体が原因となることもあります。座位などアイソメトリックスな運動自体もファシアの滑走が悪くなり、コリ、癒着の原因となります。こうした場合は単純な押圧や圧迫による手法より、解剖学や生理学的な知見に基づいた手技が必要であり、それゆえ手間も時間もかかります。ご理解を頂き感謝しております。
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