こんにちは、田中 宏樹です。
梅雨の時期や雨の日など、天気が悪いと頭痛がする方が多くいらっしゃいます。
なかには、天気が崩れる数日前から、頭痛やめまい、倦怠感、古傷が痛むなどの症状が出る方もいらっしゃいます。
どうして悪天候になると頭痛が起きやすくなるのでしょうか?
今回は、梅雨の時期や雨の日など、天気が悪いと起こる頭痛の原因と対策方法をご紹介したいと思います。
ぜひご活用ください。
【梅雨や雨の日の頭痛の原因】
天気が悪いとき、なぜ頭痛が起こるのでしょうか?
私たちには、自然治癒力(自然と体が正常な状態を保とうとする力)という力が備わっています。
これは、恒常性とも言いますし、ホメオスタシスとも言います。
その働きには自律神経が大きな役割を果たしています。
自律神経には、体と心が「興奮モード」のときに優位に働く交感神経と、体と心が「お休みモード」のときに優位に働く副交感神経の2種類があります。
交感神経と副交感神経のそれぞれがバランスを取りながら体の機能を調節しています。
気圧の変化は交感神経に影響します。
気圧、気温、湿度などの気象が変化すると、この自律神経のバランスが崩れ、頭痛などの体の不調を起こしてしまいます。
この3つの要素の中でも、特に気圧の低下が自律神経のバランスを乱してしまいます。
【低気圧で頭が痛くなるのはなぜ?】
では、低気圧のときに体のどの場所が自律神経を混乱させているのでしょうか?
それは、耳の奥にある内耳(ないじ)です。
この内耳が気圧の変化を感じ取り、脳へ情報伝達されます。
そのため、内耳が敏感な人は気圧の変化によるストレスが大きく、頭痛などの不調が起こりやすいのです。
また、男性と比較して、女性の方が気圧の変化を受けやすいです。
女性は月経などホルモンバランスの変化が多く、自律神経もたくさん働いています。
そこに気象の変化、特に気圧の変化が重なることで、さらに自律神経の動きが活発になり頭痛が起こりやすくなるという理由です。
女性の方が、男性の約4倍も頭痛の症状に悩まされている方が多いと言われており、当院に頭痛の症状でご来院される方もほとんどが女性の方です。
しかし、すべての女性に気圧の変化による頭痛が起こるとは一概に言えません。
季節の変わり目、台風や梅雨などの時期でも、気圧の変化で頭痛を感じない人もいます。
体質などの違いから、気圧の影響を受けやすい人と、受けにくい人がいるのです。
【低気圧で頭痛になりやすい体質ですか?】
あなたは気圧の変化で頭痛などお体の不調が起こりやすい体質だと思われますか?
チェックリストを作りましたのでぜひ確認してみてください。
『低気圧で頭痛になりやすい方』
・季節の変わり目は具合が悪くなりやすい。
・新幹線や飛行機などに乗ると耳が痛くなる。
・雨が降りそうだとわかる。
・台風が来る季節など特に天気が気になる。
・乗り物酔いしやすい。
・天気によって気分の浮き沈みがある。
・首や肩がこりやすい。
・ストレスが溜まりやすいと思う。
・デスクワーク中心の仕事で体が前屈みになることが多い。
いかがでしたでしょうか?
当てはまる数が多いほど、気圧の変化を受けやすい体質だと考えられます。
【低気圧で起こる頭痛の体質改善方法】
梅雨の時期や雨の日など、天気が悪いと起こる頭痛に対策はあるのでしょうか?
気圧の変化で起こる頭痛を体質から改善するには、以下の4つの方法が効果的です。
・朝起きたらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びる
・姿勢を正す
・軽めの運動をする
・睡眠の質を上げる
『朝起きたらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びる』
朝日を浴びたら自律神経が整います。
その日の夜の睡眠の質が良くなります。
朝起きてすぐが難しいときは、午前中に太陽の光を浴びるようにしてください。
『姿勢を正す』
デスクワークが主な仕事の場合、首を前に出すような姿勢は首の筋肉がはり、頭痛の原因になります。
また、通勤時やウォーキング時など歩くときに、気分が沈んでいたり体の不調があったりすると、視線が下を向き猫背になりやすいです。
姿勢を正し、視線を上げ、遠くを見るようにして歩くと効果的です。
『軽めの運動をする』
ウォーキングを30分ほど行うと効果的です。
特に朝、日光を感じながら「気持ちいいな~」と感じながら歩くとより効果的です。
『睡眠の質を上げる』
仕事がお休みの日はいつもよりも長く寝てしまうとお聞きすることがよくあります。
体のリズムが崩れる原因になりますので、休日も仕事がある日と同じ時間に起きるようにした方が良いです。
ウォーキングや朝日を浴びることも睡眠の質を上げることにつながります。
【当院に一番はじめにご相談ください】
気圧の変化で起きる頭痛を改善していくには、人に備わる自然治癒力が大きく関係してきます。
当院の施術方法はこの自然治癒力を向上させることが根本にあります。
また、首や耳回りの血流を良くすることは重要です。
適切な施術を受けることを前提に、生活習慣の癖や適切な対処方法を行うことで、気象の変化からくる頭痛も改善していきます。
また、気圧、気温、湿度など、どういった気象の変化で症状が出るかを自分で把握することも大切です。
天気が崩れる前に症状が出るのか、天気が良くなった時に出るのか、症状の出方は人それぞれです。
症状が出るパターンを把握する良い方法は日記をつけることです。
症状が出るパターンがわかれば、前もって症状に対しての準備をすることができますし、いつ調子が悪くなるかわからないという不安もなくなります。
不安を取り除くことはとても大切なことなのです。
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