以前のブログで
「無理に背筋を伸ばすとかえって背骨の状態が悪くなる」
と書きました。
これについてご説明します。
座っていると腰が痛い、
腰痛で動きが鈍くなる
肩こりが酷く頭痛がする
首の痛みで下を向くことがつらい
気づいたら姿勢が悪くなっている
そんなお悩みがある方に
背骨の異常がよくみられます。
背骨のゆがみがあると
腰痛、肩こり、首の痛みをはじめ
頭痛、腹痛、五十肩、便秘、下痢
様々なお悩みのもととなります。
背骨は本来S字カーブを描くような
形をしています。
頭蓋骨の下から頸椎7個、
胸椎12個、腰椎5個、
そして骨盤とつながります。
頸椎は前に、胸椎は後ろに、
そして腰椎は前に
それぞれ弯曲していて
これがS字カーブの理想的な背骨の状態です。
ですが猫背やストレートネックなどでは
背骨全体が大きくC字になっていることが多くあります。
そして背骨がC字に曲がってしまい
骨盤は後ろに転がるように傾く
「後傾」の状態になります。
この骨盤の後傾はいわゆる
「骨盤が開いている」ともいわれるものです。
ここで本題、
無理に背筋を伸ばす
ということはどうなっているか
姿勢が悪い=背骨C字+骨盤後傾
となっています。
多くの方は背筋を伸ばすときに
背中から上のみを意識されるのではないでしょうか
丸まった背中をグーンと伸ばす
でも腰は曲がったまま
骨盤も後ろに倒れたまま
背中だけを伸ばす
こうすると
胸椎のみが前側に弯曲するような
形となってしまいます。
背骨は本来
頸椎が前弯、
胸椎が後弯、
腰椎が前弯していることが理想ですが
全体がC字の状態から背中だけを伸ばすと
頸椎が後弯(ストレートネック)
胸椎が前弯(逆の形)
腰椎が後弯(脊柱管狭窄症のリスク)
という背骨を呈してしまいます。
こうなってしまうと
身体の悩みが
いつ、どこで起こっても
おかしくない
非常に良くない背骨です。
ですから無理にご自身で
背筋を伸ばそうとすると
非常に危険です。
どのようにするのがいいのか
それは骨盤からまっすぐにすること
坐骨の部分をしっかりと立てて
腰の下の方、お尻の割れ目の一番上あたりが
上、前方向に引っ張られるような感じで
骨盤を立てて座ることで
背骨全体が本来の状態へ近づきます。
この方法で
無理なく背筋を伸ばすことができれば
ばっちりです。
もしこれを行っても
なかなかうまくいかない場合は
すでに背骨の変性が始まっているかもしれません。
そのような方はお早めにケアを
行ってください。
大阪府交野市・枚方市
慢性痛専門整体
単なるもみほぐしではない
本当のボディケアをご体感ください。
エイド 泉政宏