私が専門学校に通っていた3年間、解剖学を教えてくれていた山田先生という名大の名誉教授の先生がいました。
その先生の授業がめちゃくちゃ強烈ですごく印象的だったので少しそのお話をしようと思います。
山田先生は授業に遅れる事は絶対になくなんなら始まる前に来て授業が始まるのを待ちかまえています。
授業が始まるとノンストップで説明&板書をします。
板書はまず図を書き、それが何なのかを細かく書いていきます。
その説明がまず日本語で書き、次に英語で書きドイツ語まで書きます。
チョークも用意されている色(6.7色あったと思います)すべて使ってめちゃくちゃカラフルです。
なので山田先生の授業を受ける生徒は何色もペンを用意しました。
授業は1コマ90分なんですが質問する暇を与えないくらいしゃべり続け黒板の板書も3から4往復くらいします。
授業が終わると黒板消しは真っ白で最後の方は消しきれずパラパラとチョークの粉が落ちてきていました。
生徒は板書を写すのに必死で先生の話も聞けていなかったと思います。(少なくとも私は)
今思えば、板書は諦めて黒板を写メして話をもっと聞いておけばよかったと思いますが当時の私はそんなこと考えもしていませんでした。
そんな山田先生のテストも強烈でテスト用紙はほぼ白紙でした。
「◯◯について説明しなさい」とだけかかれたお題が4つか5つほどありました。
地獄のようなテストでしたが私たち同級生は必死に勉強しました。
でも私、意外と山田先生のテスト嫌いじゃなかったんです。
なるほどなと思ったんですが最近呼んだ本で人間は情報の吸収の仕方に得意不得意があると書いてありました。
例えば耳から入る情報を認知するのが得意な人、文字を見て認知するのが得意な人、映像や画面を見て認知する人などに分かれるそうです。
私は人や物などを見て認知するのが得意なのだと思います。
だから山田先生の板書もそういう物として理解して勉強してテストにも挑んでいました。
だから人の顔もわりと覚えるのが得意ですし、患者さんの身体も覚えているので2回目以降来た患者の身体も前回と比べてここは良くなってるとかここは変わってないから次は違ったアプローチをしてみようかと色々考えて施術をしています。
長々となりましたが、こんなことを考えながら学生時代を懐かしんでいました(笑)