【1. 椎体終板障害とは】
椎体終板障害(ついたいしゅうばんしょうがい)とは、背骨(椎体)と椎間板の間にある「終板」という軟骨部分が損傷する状態です。
この終板は、椎間板の栄養通路・クッション機能の安定性に重要な役割を持ちます。
● 発生しやすい年齢:
• 主に10代後半〜30代前半
• 特に成長期のスポーツ選手や重量物を扱う労働者に多い
● 主な症状:
• 腰の奥深くにズキズキする痛み
• 前屈(前かがみ)や体をひねる動作で痛み増強
• 動作開始時に痛む「動作開始痛」
• 安静時でも鈍痛を感じることがある
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【2. 原因】
椎体終板は非常に薄く壊れやすい構造であり、以下のような要因で傷つきやすくなります。
● 代表的な原因:
• ジャンプ動作・激しいトレーニングなどの繰り返しの衝撃
• 成長期の骨が未発達な状態での過度な負荷
• 重い荷物を持つ・繰り返し前かがみになる作業
• 椎間板ヘルニアと関連して発症することもある
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【3. 検査・診断】
● MRI検査が有効:
• 椎体終板の損傷(Modic変化や炎症所見)が確認される
• レントゲンでは異常が見つからないことも多い
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【4. 治療法】
多くの場合、**保存療法(手術以外)**で改善します。
● 安静・負荷制限:
• スポーツや腰に負担のかかる動作を中止
• 状態が落ち着くまで数週間〜数か月かかることも
● 薬物療法:
• 消炎鎮痛薬(NSAIDs):痛みと炎症を抑える
• 筋弛緩剤:腰周囲の緊張を和らげる
• 湿布・外用剤:局所的な痛みの緩和
● 理学療法・リハビリ:
• 体幹(腹筋・背筋)の筋力トレーニング
• 姿勢矯正:腰に負担がかからない動作を習得
• ストレッチ:柔軟性を高め再発予防
● 装具療法(必要に応じて):
• コルセットを短期間使用することもある
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【5. やってはいけないこと】
椎体終板障害がある間は、以下の動作は厳禁です。
激しい運動・ジャンプ
終板への衝撃が強く、悪化の原因に
重い荷物の持ち上げ
椎間板圧迫により痛みが悪化
前かがみでの作業
特に長時間続けると悪影響
反り腰や猫背の姿勢
腰椎に不自然な圧力がかかる
痛みを我慢して動く
損傷が広がり回復が遅れる
【6. 回復と予後】
• 軽度であれば1~3か月ほどで回復
• ただし、繰り返すと慢性腰痛や椎間板変性に移行するリスクあり
• 再発予防には、体幹強化と正しい姿勢習慣が大切
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