呼吸は骨格を動かす。仙骨と後頭骨が呼吸している?】
私たちは1日に約2万回も呼吸しています。
でもその呼吸、ちゃんと“骨”まで届いていますか?
実は「呼吸」という行為は、単に空気を出し入れするだけではありません。
それは“全身を内側から動かす”極めて重要なメカニズムであり、特に仙骨と後頭骨という2つの骨をリズミカルに動かしています。
吸気(息を吸う)とき、副交感神経が優位になり、頭蓋骨の縫合部はゆるみ、
後頭骨はわずかに下降、仙骨の先端は前方にけだるように動きます(仙骨のけぞり)。
一方で呼気(息を吐く)とき、交感神経が優位となり、頭蓋骨はわずかに収縮し、
後頭骨は上がり、仙骨の先端は後方へとうなずくように動きます(仙骨のうなずき)。
このように、呼吸運動と骨格運動は連動していて、
実はこの“呼吸リズム”が、自律神経の切り替え・脳脊髄液の循環・姿勢の維持に大きく関わっているのです。
しかもこの動きは、意識しなくても無意識に行われています。
しかし、ストレスやスマホ姿勢、筋緊張、呼吸の浅さが続くとどうなるか?
このリズムは次第に「ズレ」や「ロック」を起こしやすくなり、
頭は締めつけられるように重く、骨盤は硬くなり、呼吸も浅く、
やがて自律神経のバランスまでも崩れていくのです。
つまり、仙骨と後頭骨は“呼吸のアンテナ”であり、
そこに滞りが生まれると、身体全体の神経・循環・ホルモンのリズムが狂いやすくなります。
さらに、仙骨は骨盤内の神経の中継点であり、子宮・腸・膀胱・副腎などの臓器機能と深く関わっています。
後頭骨の動きは、脳幹や視床下部といった自律神経の中枢部に影響しやすいため、
この2点の連動が滞ると、体内システム全体の“司令塔”の働きも低下しやすくなるのです。
腰の不調・便秘・頭痛・生理不順・睡眠障害・イライラ・倦怠感……
それらが「骨盤」や「頭」の問題ではなく、「呼吸の動きが骨まで伝わっていない」ことによって起きている可能性は十分にあるのです。
呼吸は“自分で変えられる唯一の自律神経スイッチ”
そして仙骨と後頭骨はその“スピーカー”のような存在。
深い呼吸を通じて、骨と神経が正しく響きあったとき、
身体は本来のリズムを思い出し、自然と整い始めます。
今日の呼吸が、あなたの神経と骨を整える。
それは、明日の体調を変える第一歩です。
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