【仙骨と後頭骨のバランスを整える“SOTテクニック”とは?】
仙骨と後頭骨。この2つの骨は、実は私たちの身体の「自律神経の安定」や「姿勢の根本」に深く関わっています。
SOT(Sacro Occipital Technique)とは、「仙骨(sacrum)」と「後頭骨(occiput)」のバランスを整えるためのカイロプラクティック的アプローチの一種で、脊柱を通じた全身の神経伝達や体液循環の安定を目的としています。
※現在ではSOTの施術法そのものは使われていない施設もありますが、その診断法や考え方は非常に参考になります。
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【仙腸関節の異常とその影響】
画像にもある通り、仙骨が「回旋(rotation)」すると、骨盤の中心が歪み、脊柱全体にもねじれや傾きが生じます。その結果、後頭部や頭蓋硬膜(脳を覆う膜)にまでストレスが波及し、自律神経系を介して様々な症状を引き起こすのです。
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【神経的分類による3つのパターン】
このSOTでは、仙腸関節の障害を以下の3つに分類します:
① カテゴリー1:滑膜部の異常+頭蓋硬膜障害
→ 仙骨の回旋による脊柱のゆがみ、頭の傾き、硬膜のねじれなどが発生し、ポンプ作用の低下により脳脊髄液の循環障害を引き起こします。
→ 主な症状:内臓の不調、腰痛、偏頭痛、循環障害など。
② カテゴリー2:体重支持部障害
→ 骨盤の安定性低下により、下肢〜腰部の不安定さ、歩行時の違和感などが出やすくなります。
③ カテゴリー3:椎間板障害
→ 椎間板や椎骨にまで負担がかかり、ヘルニア・坐骨神経痛のような神経症状を発症することもあります。
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【なぜ仙骨と後頭骨のバランスが重要なのか?】
仙骨は背骨の土台であり、後頭骨は脳神経の出口である頭蓋の一部。この2つが連動して動くことで、脊柱を通じた「脳脊髄液の循環」「姿勢の安定」「神経伝達のスムーズさ」が保たれています。
逆に、このバランスが崩れると、
・猫背や反り腰
・めまい・吐き気
・イライラや不眠
・慢性的な内臓不調
など、自律神経を通じた多彩な症状へつながります。
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【現代のアプローチとして】
私たちはこのSOTの技術そのものを施すことはありませんが、
「骨盤・脊柱・頭蓋のバランス」や「仙腸関節の可動性チェック」「神経学的な分類による診断」など、臨床の現場では大変有益な視点として参考にしています。
慢性的な不調を「筋肉」や「姿勢」だけで片付けず、「中枢からのアプローチ」という広い視野で身体を見ていくことが重要です。
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