【身体の動きは”軸”で読み解け|主要筋の役割を理解しよう】
日常動作やスポーツ動作、姿勢改善まで――
身体の“動き”を見抜くうえで欠かせないのが「どの筋肉が」「どの軸を中心に」「どんな働きをしているか」という視点です。
今回の画像では、体幹の4つの基本的な動きと、それぞれで主に使われる筋肉、そして動きの軸(ピッチング/ヨーイング/ローリング)をわかりやすく整理しています。
一見シンプルな動きでも、深層筋から表層筋まで多くの筋群が協調して動いているのがわかります。
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【A. 屈曲(前に倒れる動き)】
=横軸(ピッチング)
主に働く筋肉:
・腹直筋
・腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)
・内腹斜筋、外腹斜筋
この動きは、腹筋運動や前屈、立ち上がり動作でよく使われるもの。
特に腸腰筋の働きが悪いと、代償的に腹筋や広背筋が過剰に使われて腰痛を引き起こすこともあります。
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【B. 伸展(後ろに反る動き)】
=横軸(ピッチング)
主に働く筋肉:
・脊柱起立筋群(最長筋、腸肋筋など)
・多裂筋(両側性収縮)
伸展動作は、立位保持や体幹安定に必須。
脊柱起立筋が過緊張していると反り腰や腰椎の圧迫性疲労を招く可能性があります。
また、多裂筋は深層筋で姿勢維持に極めて重要。
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【C. 側屈(左右に倒れる動き)】
=垂直軸(ヨーイング)
主に働く筋肉:
・腰方形筋
・内腹斜筋、外腹斜筋(片側)
ヨーイング(垂直軸)の動きでは、主に側腹部と腰部のバランス筋が活躍。
側屈時に腰方形筋が硬いと動きに制限が出やすく、ぎっくり腰の原因筋としても有名です。
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【D. 回旋(身体をひねる動き)】
=前後軸(ローリング)
主に働く筋肉:
・腰方形筋(片側)
・多裂筋(片側)
・内腹斜筋、外腹斜筋(交差して作用)
「ひねる」動きは、日常生活では意外と頻繁に使います。
洗濯物を取る動作、ゴルフ、テニス、ダンスなど回旋要素を含む運動で最重要。
左右差が強いと、スポーツ障害や体幹のねじれからくる腰痛に繋がります。
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【まとめ|動きの評価は”軸”と”筋”をリンクせよ】
• 横軸(ピッチング)→ 屈曲・伸展
• 垂直軸(ヨーイング)→ 側屈
• 前後軸(ローリング)→ 回旋
この3軸をベースに、動作評価やトレーニング、施術方針を組み立てることで、本質的な身体の改善が見えてきます。
特に施術現場では、
「どの動きに制限があるか?」
「どの筋が主にサボってる or 過緊張してるか?」
を見極める視点が必要。
筋肉の名前だけ覚えても意味はありません。
動きと筋肉と軸がつながって初めて、身体の使い方が理解できます。
患者さんへの説明にも、スポーツ指導にも、トレーナーの現場にも活かせる「軸×筋」の視点、ぜひ取り入れてみてください。
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