左右だけ整えて、歪みが治るなら苦労しないよね?(2025年04月30日 11時16分) 杉山手技療法・西宮北口

【運動学の基本「三軸運動」】
身体は3つの軸で動いている。
飛行機の動きを使って説明されるこの「三軸理論」は、運動学やリハビリ、トレーニングにおける超基礎であり超重要な考え方。

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◆ 三軸とは?|Kinematic axes
ヒトの関節運動は、**3つの直交軸(直角に交わる軸)**を中心に回転運動として行われます。
図の飛行機を人間の身体に置き換えてみましょう。

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① 水平軸(横軸)|Sagittal plane movement
• 前後方向の動き:屈曲・伸展(flexion/extension)
• 例:お辞儀、上体反らし、股関節や膝の屈伸運動
• 多くの筋トレや日常動作はこの軸での動きが基本。
→ 重力に抗する抗重力伸展パターンもここに関与。

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② 垂直軸(縦軸)|Transverse plane movement
• 回旋(rotation)の動き
• 例:体幹のツイスト、肩関節や股関節の内外旋
• 脊柱、肩関節、股関節など多関節協調が重要
→ ゴルフや投球、回旋モーメントの発生源

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③ 前後軸(矢状軸)|Frontal plane movement
• 側屈(side bending)や外転・内転(abduction/adduction)の動き
• 例:体幹の左右側屈、腕の開閉、股関節の外転運動など
→ 骨盤の左右安定性や肩甲帯の可動性評価にも使われる

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◆ 運動学での応用ポイント
• 筋肉や関節は、単独軸だけでなく複数軸の統合運動で動く
• 例えばスクワットは「水平軸」+「前後軸」上での統合的運動
• ヒトの関節運動は常に「回転+並進」の組み合わせで起こる
→ モーメント(力のかかる距離)や中心軸のずれが評価ポイント

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◆ 三軸理論を理解すると?
• 姿勢評価で、どの軸が崩れているかが見える
• スポーツ動作で、どの軸を優先して鍛えるかが判断できる
• 痛みの原因が、軸のずれ=運動の歪みから見えてくる

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例えば巻き肩。
これは前後軸での肩甲骨外転+水平軸での胸椎屈曲+垂直軸での肩関節内旋が複合した結果。
つまり「巻き肩=三軸の不均衡」なんです。

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あなたの身体は、ただ動いているのではなく、精密な三軸運動で動きを作っている機械のようなもの。
この運動学的視点を持つと、トレーニングも治療も変わります。

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