【脛骨・腓骨と腰痛の関係、実はかなり深い!解剖学&東洋医学でまるっと解説】
腰痛と聞くと、つい腰まわりだけに気を配りがち。でも実は、スネの骨「脛骨」「腓骨」と腰痛って、体をトータルに診るとびっくりするくらい深い関係があるんです。整形学・筋膜的な視点はもちろん、東洋医学的にも密接につながっています。今回は、解剖学&東洋医学の両面から、その理由とケア方法までまとめてご紹介します。
── 解剖学から見た脛骨・腓骨と腰痛の関係 ──
まずは解剖学的に。人間の動きは“一ヶ所だけ”じゃ成り立たず、体の全部がつながって働いています。これが「運動連鎖」。歩く、立つ、しゃがむ、どんな動きでも下肢(脛骨・腓骨を含む足元)がグラついていたら、衝撃が上へと伝わり、最終的には腰にまで負担がかかる仕組み。
脛骨(スネの内側大きめの骨)は、立ったとき体重の8割以上を受け止めています。腓骨(外側の細い骨)は脚の安定をサポート。膝や足首、さらにその上の骨盤・腰椎とも骨格的に連動しているんです。もし脛骨や腓骨がねじれていたりズレている場合、膝→股関節→骨盤→腰椎…と、全身のバランスが少しずつ崩れてきます。
例えば偏平足や外反母趾があると、本来のアライメントが狂い、下腿(脛骨・腓骨周囲)の筋肉・腱に負担増加。結果、膝〜股関節の動きのクセ、さらには腰や背中の筋肉にまで緊張や痛みが波及するんです。慢性腰痛や坐骨神経痛につながるのも納得ですよね。
── 東洋医学で読み解く「スネ」と「腰」のつながり ──
では、東洋医学的にはどう見るのでしょう?
東洋医学の大きな特徴は「経絡」と「気血水」のバランス。身体のすみずみまで“気”と“血”が巡っていると考え、その流れの停滞や乱れが不調や痛みの根本原因だとされています。
スネやふくらはぎ、特に脛骨・腓骨のまわりには「足陽明胃経」「足太陽膀胱経」「足少陽胆経」「足太陰脾経」「足少陰腎経」など、腰痛とつながりの深い経絡が走っています。
たとえば胃経は脛骨の前面を、胆経は腓骨の外側を走り、太陽膀胱経はふくらはぎの後面から腰・背部を隈なくカバーしています。これらの経絡が下肢で滞ると、上流である腰や背中で「気・血」の不足、詰まり、または余分な“湿気”や“冷え”が溜まりやすくなり、腰痛・しびれ・重だるさの直接的な誘因になることがあるのです。
特に目立つのが「胆経」の異常。腓骨まわりの筋肉(腓骨筋群)や経絡上のツボ(陽陵泉など)がコリ固まることで、胆経のエネルギー循環が悪化。これが腰の外側痛・側面のだるさ、また女性に多い“腰〜お尻の冷え”にも直結します。反対に、脛骨の内側を走る「脾経」「腎経」は下肢のむくみや冷感だけでなく、腰部の慢性的な違和感や張りの原因となることも。
気・血がうまく巡ると、筋肉や関節の動きもスムーズに。逆に停滞すると、その周辺(つまり腰や骨盤、背中全体)がかたく痛みやすく、動作も重くなる。だから東洋医学ではスネ〜足首・足裏、さらには下肢経絡全体をケアしながら全身のバランスを整えていきます。
── セルフケア&東洋医学的アプローチ ──
腰痛改善には「脛骨・腓骨まわりのケア」がけっこう鍵!
【1】脛骨・腓骨まわりを軽くマッサージして筋肉の緊張を感じ取る
【2】ツボ押し:足三里(脛骨の外側)、三陰交(内くるぶし上)、陽陵泉(腓骨頭下)などをゆっくり刺激してみる
【3】ふくらはぎ〜スネのストレッチや筋膜リリースを加える
【4】足裏〜足趾の動きもチェックし、しっかり動くか確かめてみる
こういったシンプルなセルフケアでも「下肢→骨盤→腰」の連鎖的な違和感が減り、全身がポカポカ・軽やかになることが多いです。
「腰が痛いときは腰だけに目が行きがち」。でも体は一枚の布のようなもので、どこか一箇所が滞ると全体が引きつったり動きづらくなるもの。
普段からスネやふくらはぎ、足のケアを生活に取り入れてみてください。解剖学×東洋医学のバランス視点でケアできれば、腰痛からの卒業もグンと近づくはずです!
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