【自律神経失調症とリンパ循環、身体のこわばり──東洋医学×西洋医学から徹底解説】
体が重い・こわばる…。この不調、実は「自律神経」「リンパ」「筋肉」の高度な連携不全が隠れています。自律神経失調症に陥ったときに体がどう変化していくのか? 東洋医学と西洋医学、両観点から専門的に深掘りします!
――◆西洋医学から見る自律神経失調症と症状展開
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の調整が乱れ、心身の恒常性が崩れる状態です。最初は「疲れやすい」「睡眠が浅い」「頭が重い」といった曖昧な症状から始まり、進行するとめまい、動悸、頻脈、ほてり、下痢や便秘、食欲不振、吐き気、手足の冷え、ほてりなど多彩な自律神経失調症状に発展していきます。
リンパ系への影響も深刻です。自律神経はリンパ管の収縮・弛緩にも関わるため、その乱れによって老廃物や余剰水分の回収能力が低下。すると浮腫(むくみ)、免疫力低下、体内に滞留した炎症性物質による倦怠感、筋肉や筋膜の過緊張、血流障害が起こりやすくなります。とくに筋肉のポンプ作用が低下することでリンパ循環がさらに悪化し、筋肉や関節の「こわばり」「重だるさ」「痛み」が慢性化しやすくなります。
このような状態が長引くと、「脳疲労」や「自律神経の可塑性破綻」が生じやすくなり、慢性疼痛症候群や慢性疲労症候群など、より進行した全身性の不調へ移行するリスクも。生活の質(QOL)にも大きく影響し、仕事や対人関係など社会生活にも支障が生まれやすくなります。
――◆東洋医学からみる失調症の影響と変遷
東洋医学では、自律神経失調症の表れを「気・血・水(津液)」の巡りの乱れと考えます。初期には「気滞」──ストレスや感情のうっ滞で「肝」(気の流れ)の機能が乱れ、「張り感」「ため息」「不眠」などから始まります。やがて「血瘀」──血液循環の障害が重なると、「筋肉や関節のこわばり」「しびれ」「頭重感」「皮膚乾燥」「冷え」などが現れます。
さらに進行して「水毒(水の巡りの悪化)」を伴うと、余剰な体液が体表や粘膜組織に滞り、「むくみ」「倦怠感」「消化器症状」「めまい」へと症状が拡大しやすいとされます。これらが慢性化すると、東洋医学で言う「虚実錯雑」(エネルギーの過不足が入り混じるカオスな状態)となり、回復に時間がかかるようになります。
また、東洋医学は心身一如の発想を重視しますので、気の停滞はそのままメンタルの停滞(抑うつ・苛立ち・不安感)とも直結します。体の「こわばり」や「重だるさ」は、心のストレスや情緒的なこわばりとも表裏一体です。
――◆両医学からみる“こわばり”に発展する理由
両医学とも「自律神経の乱れ→リンパ不全→筋肉・体内循環の停滞→こわばり・炎症・痛み」という“悪循環スパイラル”に着目しています。短期的な疲れやストレスが、長期化すると複数系統(自律神経・内分泌・リンパ・筋骨格・心理)にドミノのような連鎖で影響。見過ごすと症状はどんどん固定化し、セルフケアや治療にも時間がかかる状態(未病→病気)へと進行します。
ですから、心身の小さな違和感を見逃さず、早い段階で巡りの回復――すなわち“調和”と“循環”を取り戻すことが大切です。
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