大結節骨折・小結節骨折は、どちらも「上腕骨近位端骨折(肩の付け根の骨折)」の一部で、**腱板(ローテーターカフ)**という肩を動かす重要な筋肉の付着部が傷むのがポイントです。ここでは、整形外科(現代医学)での標準的な治療期間を軸にしつつ、インド医学(アーユルヴェーダ)的な回復サポートの考え方も「補助的に」紹介します(※骨折の整復・固定や手術の代替にはなりません)。
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① そもそも「大結節」「小結節」ってどこ?
・大結節(だいけっせつ):肩の外側寄り。棘上筋・棘下筋・小円筋などが付着し、腕を横に上げたり外にひねる動きに関係
・小結節(しょうけっせつ):肩の前側寄り。肩甲下筋が付着し、腕を内側にひねる動きに関係
どちらも「筋肉が引っ張る場所」なので、骨折すると**動かし方次第でズレ(転位)**が起きやすく、治療方針とリハビリ設計がとても大事になります。
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② 治療期間の目安(現代医学の一般的な流れ)
※骨のズレの程度、年齢、骨粗しょう症、合併損傷(腱板断裂・脱臼など)で大きく変わります。
・固定期(目安 2〜4週)
三角巾や装具で安静。痛みと腫れを抑え、骨の治癒を優先
・骨癒合の形成(目安 6〜12週)
レントゲンで癒合傾向を確認しながら、他動運動→自動運動へ段階的に進む
・筋力・可動域の回復(目安 3〜6か月)
腱板や肩甲骨周りの筋力を戻す。日常生活動作が楽になる時期
・スポーツや重い作業の復帰(目安 4〜9か月)
投球や高負荷トレーニングは“痛みゼロ”だけでなく、可動域・筋力の左右差が重要
手術になることもある?
事実として、結節部骨折はズレが大きい場合や、筋の牽引で機能障害が強い場合に手術固定が検討されます。どこからが「手術適応」かは施設・患者条件で差があるので、ここは断定せず、主治医の画像評価が最優先です。
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③ 「治し方」のコツ(やって良いこと・避けたいこと)
急性期(受傷〜2週)
・冷却、固定、睡眠姿勢の工夫(上半身を少し起こす)
・痛み止めは医師の指示通りに使用
・避けたい:無理な挙上、急なひねり、自己流ストレッチ(ズレや痛み増悪の原因)
回復期(2〜6週以降)
・医師・理学療法士の指示で、他動運動→自動運動へ
・肩だけでなく、肩甲骨・胸郭・背中の動きを整える
・痛みは「我慢して伸ばす」より、反動なしで少しずつが基本
生活の注意
・荷物は体の近くで持つ
・肘を体から離して持ち上げない(てこの力で肩に負担)
・家事動作は「痛みが翌日に残るか」を目安に調整
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④ インド医学(アーユルヴェーダ)的な“補助ケア”の考え方
ここからは補助的なセルフケアの視点です。骨折治療の本体は「整復・固定・必要なら手術+リハビリ」です。その上で、アーユルヴェーダでは回復を「消耗(ヴァータ)」の増大として捉え、温め・栄養・休息・オイルケアで整える考え方があります。
・温め(痛みが強い急性炎症期を過ぎてから)
冷えはこわばりを助長しやすいので、入浴や温湿布で血流をサポート(腫れが強い時期は無理しない)
・オイルケア(アビヤンガの発想)
骨折部位を直接ゴリゴリ揉むのはNG。肩〜首〜胸〜前腕を、痛みのない範囲で軽くケアして緊張を落とす
・食事(回復の土台)
たんぱく質、ビタミンD、カルシウム、亜鉛など「骨と筋の材料」を意識。胃腸が弱い人は消化に優しい温かい食事で継続しやすく
・呼吸・睡眠
交感神経が高いと痛みが増えやすいので、ゆっくり呼吸+睡眠の質を確保(回復の伸びしろが増えます)
※ハーブやオイルの内服・塗布は、薬との相互作用や皮膚トラブルもあるため、持病・服薬がある人は専門家に確認がおすすめです。
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⑤ 受診を急いだ方がいいサイン
・指先のしびれ、冷感、色が悪い
・安静でも増悪する強い痛み
・固定していても「ズレた感じ」が強い
・発熱、赤み、腫れが増える
・転倒や再受傷をした
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まとめ(投稿用の締め)
大結節骨折・小結節骨折は、骨だけでなく“肩を動かす腱の付着部”のケガ。だからこそ、治療は「固定→画像確認→段階的リハビリ」の順番が命です。アーユルヴェーダ的な温め・休息・栄養・オイルケアは、主治医の治療を土台にした回復の底上げとして取り入れるのが安全でおすすめです。
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