脳脊髄液(のうせきずいえき/CSF)は、脳と脊髄を包む透明な液体です。脳は頭蓋骨の中で直接ぶつからないよう「浮いている」状態に近く、そのクッション役が脳脊髄液。さらに、脳の周りの環境(圧や電解質バランス)を整えたり、代謝で出た老廃物の回収に関わったりします。近年よく聞く「脳の掃除(グリンパティック系)」も、睡眠中に効率が上がる可能性が示されていて、休むことの大切さにもつながります。
どう作られて、どこを動く?
脳脊髄液は主に「脈絡叢(みゃくらくそう)」で作られ、脳室(側脳室→第三脳室→中脳水道→第四脳室)を通って、脳と脊髄の表面にある「くも膜下腔」に広がります。最後は「くも膜顆粒」などを通って静脈側へ吸収されます。ポイントは、血液のように一定方向へ川のように流れるというより、心拍や呼吸、体位(立つ/寝る)で“拍動しながら揺れ動く”循環だということです。
「左の後頭下の違和感」と脳脊髄液は関係する?
ここは丁寧に分けて考えるのが安心です。一般的に、脳脊髄液の圧や循環が大きく乱れると、症状は「左だけ」よりも、頭全体の頭痛、吐き気、視界の異常、意識の変化など、もう少し全身的・典型的な形で出ることが多いです。特に「立つと悪化して横になると楽」など体位で大きく変わる頭痛は、髄液圧の問題を考える手がかりになります(必ずそうという意味ではありません)。
一方、後頭下(首の付け根あたり)の違和感で頻度が高いのは、髄液よりも筋肉・神経・関節の要因です。たとえば、スマホやPC姿勢で後頭下筋群が固くなる、噛みしめ、眼精疲労、ストレートネック傾向、頚椎由来の負担、後頭神経痛(ピリッ・ズキッ・触ると響く)など。左右どちらかに出るのも珍しくありません。つまり「左=髄液が左だけ滞っている」とは限らず、局所の筋・神経の過敏さのほうが説明がつきやすいことが多い、という整理になります。
脳脊髄液に左右差はあるの?
脳脊髄液は左右で完全に別々に流れる設計ではなく、脳室やくも膜下腔という“つながった空間”で圧が共有されます。なので健康な範囲では「左だけ流れが悪い」というより、左右差が強い違和感なら、筋・神経・血管・骨格など他の構造を優先して考えるのが一般的です。ただし個人差(形の非対称など)はあり得るので、症状とセットで評価することが大切です。
「脳脊髄液を流す」と身体にどう作用する?
SNSで言われる「髄液を流す」は医療的には少し曖昧な表現です。確実に言えるのは、呼吸を深くする、リラックスする、睡眠を整える、首肩の緊張を下げる、体位を変える、といった要素が頭頚部の循環や緊張に影響し、その結果として頭の重さや違和感が軽く感じられることはあります。これは「髄液がドバドバ流れて治る」という断定というより、筋緊張や自律神経、静脈還流などが整って症状が和らぐ、という説明のほうが誤解が少ないです。
受診の目安(ここは大事)
次がある場合は早めに医療機関へ。 ・突然の激しい頭痛(人生最悪レベル) ・発熱、首が硬い、意識がぼんやり ・手足の麻痺、ろれつ不良、視野/視力の異常 ・体位で極端に変わる頭痛が続く ・頭部外傷後に透明な鼻水が続く(髄液漏の可能性)
まとめ3行
脳脊髄液は「守る・整える・運ぶ」働きを持ち、動きは心拍や呼吸、体位の影響を受けます。
左後頭下の違和感は、髄液より筋・神経・姿勢要因が多いですが、危険サインがあれば受診が安心です。
“流す”は断定より、睡眠・呼吸・緊張ケアで整える、が現実的な理解です。
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