後頭下筋群の緊張と「脳の疲労(=脳が疲れた感覚)」は、直接に因果関係が証明されているわけではありません(ここは事実としては慎重に)。ただし、首の深部筋の緊張・姿勢の崩れ・目の酷使が重なると、頭重感・集中力低下・眠気・目の奥のだるさのような“脳疲労っぽい体感”が出やすい、という意味では十分に関係し得ます。今日はそのつながりを、視床・中脳・眼精疲労も絡めてわかりやすくまとめます。
まず後頭下筋群(こうとうかきんぐん)は、後頭部のいちばん奥で、頭蓋骨と上位頚椎をつなぐ小さな筋肉の集まり。サイズは小さいのに、特徴ははっきりしていて、
・姿勢の微調整(頭の角度を“ミリ単位”で合わせる)
・眼球運動や視線の安定に関わる“反射”と相性がいい
・筋肉の中にセンサー(筋紡錘)が多いと言われ、情報量が多い
こうした理由で、スマホ・PCで前のめり→首の付け根が詰まる状況だと、働きっぱなしになりやすいです。
次に「目が疲れる」とき、実は目玉だけが問題ではありません。眼精疲労はざっくり言うと、
・ピント調節(毛様体)
・まばたき(ドライ)
・視線移動(眼球運動)
・光や情報の処理(脳側)
が全部合算された“総合疲労”です。つまり、画面を凝視している時点で、脳はもう視覚情報を処理し続けている。
ここで登場するのが視床。視床は「感覚情報の中継・仕分け役」と表現されることが多く、視覚も例外ではありません(※細かい経路は省略しますが、視床を経由するルートが視覚処理の大きな幹になります)。画面作業が長いほど、視覚入力は増え、視床を含むネットワークは“さばく量”が増える。すると、本人の体感としては
「頭がモヤモヤする」
「考えがまとまらない」
「目が開きづらい」
のような“脳が疲れた”感覚につながりやすい、という解釈ができます(ここはメカニズムの説明で、個人差は大きいです)。
さらに中脳。中脳は、視線や瞳孔反応など「見るための自動制御」に関わる領域が含まれます。たとえば、明るさに応じた瞳孔の反応や、視線を素早く動かす仕組みは、脳幹レベルの自動運転が多い。これが何を意味するかというと、意識で頑張るほど、無意識の制御もフル稼働しやすいということ。画面の小さい文字、細かいデザイン、早いスクロール、強い光…このあたりが揃うと、視覚系の“自動制御”も疲れやすくなります。
そして、後頭下筋群の話に戻します。目が頑張ると、頭は無意識に「見やすい位置」に固定したくなります。すると、
・顎が前に出る
・首の付け根が縮む
・後頭部が詰まる
この姿勢になりやすい。ここで後頭下筋群が過緊張になると、首の違和感だけでなく、後頭部の重さ・締めつけ感・頭痛っぽさが出る人もいます。そうなると「脳が疲れてる」というより、実際には
視覚の負荷(視床・中脳を含む処理)+姿勢固定(後頭下筋群)+呼吸の浅さ+睡眠の質低下
みたいな“複合疲労”が、脳疲労のように感じられる…という構図がわかりやすいです。
最後に、今日からできる対策を超シンプルに。
・画面の上端を目の高さに近づける(首の付け根を詰めない)
・20〜30分に1回、遠くを見る(ピント調節を休ませる)
・まばたきを意識(乾燥は疲労を増やす)
・後頭部を「長く」するイメージで顎を軽く引く(力で引かない)
・首の付け根を温める(緩みやすい人が多い)
ポイントは、目だけ/首だけ、で切り分けないこと。眼精疲労は「脳の処理」と「姿勢固定」がセットになりやすいので、両方からほどくのが近道です。
※痛みが強い、しびれ、視力低下、吐き気を伴う頭痛などがある場合は、セルフケアで引っ張らず医療機関での評価も検討してください。
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