化粧品が浸透するのは、肌表面、ラップ1枚分の厚さの角質層までです。
これは、薬事法で化粧品は角質層より奥には浸透すると広告してはいけないと決められています。
そのため企業が出すきちんとした広告には、肌の奥の奥まで浸透してプルプルに!
…と書いてあっても、端に小さく【角質層まで】と書かれているはずです。
それで、本当に化粧品は角質層の奥にはいかないのでしょうか?
(特殊な機械を使用した技術を用いて角質層の奥に浸透させるのは別としまして。)
肌にどれくらい浸透するかは、角質層までしか浸透しない、という意見もありますし、
化粧品の中の成分の分子量によっては角質層の奥まで浸透するが、広告には書けないだけという意見もあります。
分子量の話になると少々難しくなりますが。
たとえば、アロマオイルの精油などは、素手で触らないようにと言われています。
精油成分は分子量が小さく、容易に皮膚から吸収されてしまうそうです。
浸透すればするほどいいことのように化粧品の広告は言ってるように見えますが、化粧品の
中の防腐剤など浸透したら危険なものも多いのです。
もし、角質層がバリア機能を失って何でもかんでも浸透させてしまうようになると、全身が危険にさらされる可能性があります。
実際に皮膚にバリアを超えて異物が侵入したことで、アレルギー症状を引き起こすこともあります。
皮膚にとって一番重要なのはバリア機能なので、角質層が潤った状態を作ってバリア機能を高めることが大切です(^^)